第8の栄養素?!お水について深掘りしよう
秋も深まる今日この頃、水分補給が夏より疎かになりがちな季節。
今回は食べ物の選び方シリーズとして飲料水について学んでいきましょう!
一般的にタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルが5大栄養素と言われ、最近ではインナービューティーでお馴染みの食物繊維、フィトケミカルを含めると7大栄養素と称されます。
そしてお水も栄養素の一部と考えられると8大栄養素と呼ばれたりします。
ではお水の役割をおさらいしていきましょう。
私たちの体は成人では約60%が水分でできています。
新生児は約70%。赤ちゃんの肌がぷるぷるなのは体内の水分量が多いからです。年齢を重ねると、体内の水分量は減っていきます。
飲料水から摂った水分は腸から吸収され、血液などの体液になり体内を循環します。
具体的な働きとして
・酸素、栄養素の運搬
・老廃物の排出
・体温調整 など が挙げられます。
脱水状態になると血液の循環が悪くなり、十分に酸素や栄養が行き渡らなくなり、体調不良や、むくみなど引き起こします。
のどが渇いてからでは遅く、こまめな水分摂取が大切です。
そしてここからが本題です。
お水を飲む大切さは分かった、ではどんなお水を飲めばいいのでしょうか?
お水は硬度の違いによって「軟水」と「硬水」に分けられます。
1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量がWHO(世界保健機構)が定める基準では硬度120mg/L未満が軟水、以上が硬水としています。
日本のお水は硬度が100㎎/L未満なので軟水がほとんどです。
軟水のメリットはまず口当たりがよく飲みやすいこと。そして、食材のうま味成分が溶け出しやすくお出しを引くのにもおすすめ、和食もおいしく仕上がり、日本人にとって馴染みがあります。
一方海外は硬水が多いと言われています。ミネラルが豊富でダイエットや便秘改善を目的に選ばれることも多いです。
日本でも一部の地域で硬水が存在します。兵庫西宮の「宮水」、灘五郷の酒造りには欠かせません。同じ近畿の酒どころである京都伏見の「伏水」は軟水で、「灘の男酒、伏見の女酒」と称され硬度により味わいが異なります。
また水道水を安全に飲める国は全世界で15か国と言われ、SDGsにも「安全な水とトイレを世界中に」という目標が掲げられています。
安全に水道水が飲める時点でどの水を選ぶかなんてナンセンスかもしれませんが、食材を選ぶように水の選択肢は近年増えてきています。
「アルカリイオン水」「シリカ水」「抗酸化水」「硝酸態窒素フリーの水」「天然水」「温泉水」など、軟水や硬水の分類からさらに枝分かれしています。
特に聞きなれないかもしれませんが硝酸態窒素は体内に入ると亜硝酸態窒素に還元され発がん性を示す物質に変化すると言われています。もちろん基準は設けられています。
硝酸態窒素が水に紛れるわけは、水源の汚染。化学肥料や農薬、家畜の糞尿、生活排水、工場排水などの汚染されたお水が硝酸態窒素を生み出す原因です。
まわりまわって私たちの生活が私たちの健康にも影響があると思うと、すべてがつながっていると思いませんか?
オーガニックな農産物が増えると土壌も健康になり、環境への負荷が軽減され、さらに安全なお水が手に入るのでは?とコラムを執筆し思いました。
いかがでしたでしょうか?
皆様の日々のヒントになれば幸いです。
それでは本日もよい日になりますように。
【プロフィール】
♪名前 中島 美津子
♪職業 会社員
♪保有資格 管理栄養士、インナービューティープランナー
♪インスタグラム _325han_
♪得意ジャンル おうちごはん
♪趣味 食べ歩き、読書