日本人は睡眠に対しての意識が少ないと言われています。
どんなにお食事を整えていても、痩せない、疲れが取れない、不調が続いているとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
睡眠不足になった時に出る不調はたくさんありますが、
今回はインナービューティーダイエットに関わる睡眠不足の影響について3つお話したいと思います。
1. 睡眠と肥満
睡眠障害や睡眠不足は代謝系や食欲にも影響し、
最重要の生活習慣病である「肥満」の重大な原因の一つとなっています。
7〜9時間の睡眠時間の方に比べ4時間以下の睡眠者では肥満率は73%、
5時間の睡眠者では肥満率が50%も増加することが分かっています。
たった2〜3時間の睡眠時間の差で肥満率が上がってしまうなんて、驚きですよね。
また8時間睡眠者と5時間睡眠者では
血中グレリン(食欲亢進ホルモン)が14.9%増加、
血中レプチン(食欲抑制ホルモン)が15.5%減少してしまいます。
つまり睡眠が極度に不足すると、
起床時には強い眠気により食欲が抑制され、朝食欠食率が増えてしまい便秘などにも影響が出ます。(詳細は睡眠と便秘にて)
眠気が強い場合には、
睡眠が本来持つ特質であるエネルギー消費を抑え、
蓄積する方向へ糖質代謝パターンが切り替わることになります。
そうすると糖質はATP(アデノシン三リン酸)に変換されにくく、
肝臓にグリコーゲンとして蓄積され、さらには脂質に変換されます。
朝食を食べない、午後から食欲が出てきてしまうことにより食事パターンを変化させて、夕食の摂取カロリー量を増加させる傾向が強くなってしまうので、睡眠不足は肥満をもたらします。
2. 睡眠と便秘
便秘で悩まれている方は多いのではないでしょうか。
私もその1人でした。
消化器系への影響も調べられており、睡眠時間が極端に短いあるいは不眠などで睡眠健康の障害がある女性では機能性便秘の発症率が高いことが判明しています。
人間の胃や小腸は、睡眠中にほぼ90分周期で活動を繰り返し、
消化しきれなかった食物のカス、腸内細菌の死骸、繊維質などで便が作られ、
腸の蠕動運動により下部に送られ、大腸で水分が吸収され、最後に結腸に到達します。
本来朝に排便要求が生じ下記のように排便が起こります。
食物が空虚な胃に入る→胃結腸反射が生じる→便を直腸に送り出す強い蠕動運動が起こる→便が直腸に到達して腸壁を圧迫する→排便反射が起こる
就寝時刻が極めて遅い、睡眠不足や不規則な睡眠習慣がある方は
就寝間近に食事を取ることもあるので、睡眠の質の低下や十分な消化もできません。
そのため朝食を欠損し、日中に便意があっても胃結腸反射は弱く直腸に便があまり送られず、
容易に我慢できてしまい排便回数が少なく不規則になり、機能性便秘を引き起こす要因となってしまいます。
便秘改善のためには、睡眠時間の確保だけではなく「朝に食事をする習慣」を身につけていただくことも大切です。
3. 睡眠不足になると、脳の機能が低下
睡眠不足により脳(大脳皮質)の中でも、認知機能をつかさどる前頭連合野や感覚の処理や運動をつかさどる頭頂連合野の脳機能が低下します。
・意欲、やる気が出ない
・他人の感情を読み取る機能の低下
・自分の感情のコントロール(情緒不安定、キレやすく涙もろくなる)
・適切な行動や方向性の判断(判断力)
インナービューティーダイエットのお食事を実践することで、
腸だけではなく心も整うとお伝えしていますが、
お食事を整えることだけを頑張っていても、
睡眠時間が極端に少なければ感情のコントロールができなくなることもあります。
アンチエイジング、健康を維持して人生を長く楽しみたい人にとって、
睡眠時間とは家賃や光熱費と同じように削れない固定費です。
お休みの日に寝溜めをするという方もいらっしゃいますが、
リズムが崩れてしまうので逆に疲れが取れにくくなってしまいます。
推奨するのは8時間ですが、最低6時間は睡眠にあてて、
残された時間(最大18時間)が1日だと思いスケジュールを組んでみませんか?
きっと、なりたい自分を叶える近道になるはずです。
【プロフィール】
名前 三部綾乃
♪職業
美容料理家
♪保有資格
インナービューティープランナー、インナービューティーオイリスト、、インナービューティー美腸マイスター、インナービューティー発酵マイスター、睡眠改善インストラクター
♪ブログ
https://ameblo.jp/beauty-diet-721/
♪得意ジャンル
ジャンクフード好きのメンテナンス、便秘、美肌
♪趣味
テレビを見ること、一人旅