紫外線にご注意を〜理想は子供もサングラス

IBPコラム

「紫外線にご注意を〜理想は子供もサングラス〜」

 

これから梅雨が明けると季節は夏!

そして気になるのが紫外線です。梅雨の間は雨や曇りの日が多いのでわかりにくいのですが、実は年間の紫外線量のピークは6月から始まっています。

 

 

 


紫外線がもたらす影響について、今回は「眼」にフォーカスしたいのですが、その前にWHOが発表している、紫外線のウソ・ホントを見てみましょう。

 

 

いかがでしょう。意外と、そうなんだ!と思える内容もあったのではないでしょうか。

 

<紫外線の性質>

 

冒頭で述べたように、紫外線について、天気による誤った安心感も注意が必要です。

 

薄い雲ではUV-B(皮膚や眼に有害なもの)の80~90%が透過します。屋外では、太陽から直接届く紫外線量と空気中で散乱して届く紫外線量が、ほぼ同程度になっています。 

 

また見落としがちなのが、紫外線の反射。日傘を差していても、紫外線は地表面で反射し、下からも私たちを攻撃してきます。地表面の種類により、紫外線の反射率は大きく異なり(新雪80%、砂浜10~20%、コンクリート・アスファルト10%、水面10~20%、草地・芝生、土面10%以下)、標高が1000m上昇するごとに紫外線量は10~12%増加するため、自分のいる位置を考慮して、対策が必要ですね。

 

次に、眼への暴露を見てみましょう。

太陽が高い位置にあるとき、帽子の着用で20%減少、UVカット機能を持った眼鏡屋サングラスの着用で90%減少するそうです。(一般的にガラスの眼鏡はUV-Bをカットしますが、プラスチックの眼鏡の場合は”UVカット“表示のあるものを選びましょう。また正面からだけではなく、横からの暴露もあるので、顔の形に合った眼鏡やサングラスを選ぶことも、できるだけ影響を受けないようにするためのコツです。

(上記の数値は、いずれもWHOのデータを参考にしています)

 

 

 

 

 

<紫外線の眼への影響>

 

波長が280 ナノメートル以下の光は、眼球表面の角膜ですべて吸収されます。これより長い波長の紫外線も、大半は角膜で吸収されますが、角膜を通過した紫外線のほとんどは、レンズの役割を担う水晶体で吸収されます。残りの1~2%が水晶体を通過して、網膜まで到達します。紫外線暴露による眼への影響については、急性の紫外線角膜炎と慢性の翼状片、 白内障が知られています。 

 

  1. 紫外線角膜炎  

強い紫外線に暴露したときに見られる急性の角膜炎症で、結膜(白目)の充血、 異物感、流涙がみられ、ひどくなると強い眼痛を生じます。雪面など特に紫外線の反射が強い場所で起きる“雪目(ゆきめ)”が有名です。昼間に紫外線に暴露した場合、夜から深夜あるいは翌朝にかけて発症し、大部分は24~48時間で自然治癒します。 

 

2)翼状片  

眼球結膜(白目)が翼状に角膜(黒目)に侵入する線維性の増殖組織で、瞳孔近くまで進展すると視力障害をきたします。通常は30歳代以降に発症し、進行は早くありません。農業、漁業従事者など戸外での活動時間が長い人に多発し、紫外線暴露を含めた外的刺激がその発症に関係すると考えられています。治療は外科的な切除を行いますが、2~7%の人は再発し、再手術が必要になります。

 

3)白内障  

白内障は眼科疾患の中で最も多い病気のひとつで、水晶体が濁るため、網膜まで光が届かなくなり、見え方の質が低下してきます。初期には水晶体が硬くなるため老眼が進行し、濁りが強くなると視力が低下し、進行すると失明に至ります。白内障は80以上のタイプがあるといわれていますが、日本人で最も多く見られる皮質白内障というタイプでは、紫外線との関係が知られています。治療は混濁した水晶体を眼内レンズと置換する手術などが行われます。

 

以上のように、紫外線の影響は、単なる日焼けにとどまらず、私たちが一生付き合っていく「眼」の病気、そして、皮膚ガンを引き起こす原因にもなりうるといわれています。近年、オソン層の破壊などが原因で、地球に降り注ぐ紫外線の量は増えつつあります。その影響を受けるのは、大人も子供も同じ。暑くても外で元気に走り回る子供たち。彼らを紫外線から守ってあげられるのは、大人の私たちです。上記に述べたように、帽子だけでは十分とはいえません。日本は文化的に子供がサングラスをかけていると、違和感がありますが、紫外線の影響が大きく問題視されているオーストラリアでは、サングラスの着用を義務付けている小学校もあるそうです。

 

私の住む沖縄は、子供たちの翼状片の発症が問題になっており、ある会社が社会への貢献活動として専門医とタッグを組んで子供たちにサングラスを提供し、研究が続けられています。

私たちがサングラスをかけるように、子供たちもサングラスをかけるのが普通になる時代が早く来るといいなと感じています。

 

参考文献:環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」

 

【プロフィール】

♪名前       津波真澄

 

 

 

♪職業

発酵美〜ガン料理研究家

 

 

♪保有資格

インナービューティープランナー/インナービューティー美腸マイスター/インナービューティースイーツマイスター等

 

 

♪ブログ

https://www.instagram.com/masumitsuha

 

 

♪得意ジャンル

ギルトフリースイーツ

 

 


♪趣味

マラソン

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