皆さま、こんにちは。異色のIBP小林有実(あみ)です。
前回に引き続きまして、今回も夫婦仲の経済学をテーマにお話ししていければと思いますが、前回のコラムは読んで頂けたでしょうか?分かりずらい部分もあったかと思いますが、今回までお付き合いください。
風変りプランナーではありますが、皆さまにとって少しでも楽しい時間となりますと幸いです。
さて、最近では私の周りでも結婚の話が出てくる事が増えてきたように思います。もちろん年齢的要因が多いとは思いますが、結婚とはそれすなわち日常生活ですよね。夫婦仲の経済学とは言っても、もちろん夫婦仲以外にも適用される事ばかり、、、人がいればそこには必然的に人間関係というものが存在します。人間関係があればそこには「交渉」が発生するもの。そう、あなたは一日に何回も無意識のうちに交渉しているのです。今日のゴミ捨てはどっちがする?掃除は?ごはんはどっちが作る?洗い物は?ご飯は私が作るから洗い物はあなたがやってね!みたいな事たくさんありますよね。
前回のコラムでゲーム理論から二人は話し合いを通じてチームとして利益の最大化につとめました。今回も夫婦で話会う事が一番の最適解であると分りながらも実践できない状況で一番いい答えにたどりつけない夫婦を見てみましょう。今回のテーマは「囚人のジレンマ」
「囚人のジレンマ」とは?
個人としてはチームとして結託しない方がいい結果にたどりつけるが、チームとしては結託したほうが良い結果になる状況の事をいう。名前の由来となったのはまさに、囚人の行動を例にあげます。AさんとBさんは共犯です。逮捕された時に別々の取り調べ室に連れていかれ、警官からそれぞれ下記の提案を受けます。AさんとBさんは話し合う事も会う事も許されておらず、自分ひとりの判断で行動を決めなくてはなりません。
- 自白して共犯者の罪を告発すれば、無罪。告発された方は懲役10年(どちらかだけが自白した場合)
- 二人とも黙秘すれば懲役1年
- 二人とも自白すれば懲役5年
この場合、自分がAと同じ立場ならば自白と黙秘どちらを選びますか?パッとみた時に自分だけ自白すると無罪になるので、1番を選ぶのではないでしょうか。ですが、Aが1を選ぶのと同じ事をBも考えている訳です。二人の協力があれば2番が一番最適ですが、この場合話合いはできないので、自分は黙秘し、もう一人が自白してしまうとそれこそ一番避けたい懲役10年になります。その為結果的には3番になってしまい、ふたりとも最適解にはたどりつけません。夫婦や家族、仕事などでも同じことが起きているのではないでしょうか。
例えば、洗い物はどちらがする問題。私がして、夫はなにもしない。夫がして、私は何もしない。どちらもしない。二人でやる。洗い物が好きな人ならいいですが、めんどくさがりの私にとっては腰がなかなか上がらない事です。あわよくば夫がやってくれたら、、、(笑)もし、喧嘩していて話もしたくない、なんて時はなおさら二人でやろうとは言いだしずらくどちらも洗い物をしない。という一番最悪な結果に陥ってしまうかもしれません。ゴミ捨てだって洗濯だって、ごはん作るのだって同じことが言えます。もちろん、耐えられなくなったどちらかが先に折れて率先して家事を始めるのかもしれないし、外部のものハウスキーパーや、家電で解決したり、現実では最悪の状態に陥ったままというわけにはいきません。
今日一日、この一週間を振り返り、うまくいかなかった事、もやもやする事などを思い浮かべた時囚人のジレンマ的な事に陥ってしまってはいませんか?そしたらもったいない!私達は囚人ではないので交渉もできますし、制度を見直し設計し直すこともできます。例えば、「お皿洗いは日替わりの交代制。これだけではさぼる可能性があるので、さぼってしまったら1週間連続で当番をしなくてはいけない。」など。
夫婦、家族という日常の繰り替えゲームの中で今できる最大限の最適な答えに近づく事は日々を幸せにする事だと私は考えます。問題がおきた、不満がある、なんだか納得がいかなと言うときにゲームの様に戦略的に乗り越えていけるといいですね。もちろん、私も感情に任せ荒れ狂うときはありますが、、、(笑)
ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございました。皆様良い一日を!
♪プロフィール♪
名前
小林有実(こばやしあみ)
♪職業♪
OL、主婦
♪保有資格♪
IBDA、IB美腸マイスター、IBP37期マスター、健康管理士、健康管理能力検定2級
♪ブログ♪
インスタグラム @ami_wedding_diet
♪得意ジャンル♪
簡単ずぼら夫婦ごはん
♪趣味♪
料理、ゲーム