有機農地拡大?!ますます広がるオーガニック

 

みなさまこんにちは。インタービューティープランナー34期の中島美津子です。

もう季節は春。私はウグイスの鳴き声やミモザのリースを作ったり春の訪れを感じワクワクとした気持ちになっています。みなさまはどうでしょうか?

そんな中、農林水産省より「2050年までに有機農業の農地を25%まで拡大」というニュースが飛び込んできました。地球温暖化につながる温室効果ガスの排出をゼロにする脱炭素社会を目指す取り組みの一環として、環境負荷の少ない持続可能な有機農業の拡大へとのことです。

前回のコラムでは簡単にオーガニックについて紹介させていただきましたので、今回は有機野菜(オーガニック野菜)をテーマに深堀したいと思います。

 

前回のおさらいになりますが有機野菜と名乗るには必ず有機JAS認証を取得しなければなりません。その有機JAS認証の条件は、土壌を用いた農業生産を基本とし、環境への負荷をできるだけ低減、種まき、植え付けの前2年(多年性の場合は3年)以上、禁止された農薬や化学肥料を使用していない、遺伝子組み換え技術を使用しない…など徹底した生産条件に加え管理、記録が必須となります。

 

さて、有機野菜=無農薬野菜そんなイメージありませんか?

実は使用できる農薬は認められています。もちろん化学的に合成された農薬を除き、天然物や天然物由来に限ります。除虫菊から抽出された殺虫剤や、生石灰や食酢など、聞いたことのあるものもみつかります。有機JASでも指定されている農薬を使用すると「無農薬」「農薬不使用」とはいえません。中には農薬を使用していない農産物もありますが、有機JASだけの情報ですとわからないのが現状です。

また、有機JASに準ずる生産方法で栽培している農産物や有機JAS転換期中の農産物は有機野菜と名乗り販売することはできません。

有機JASは安心の認証ですが、本質を理解すると私個人としては信頼できる生産者さんや販売店から購入できればいいのではないかと思います。

また、たびたび登場しました「無農薬」という表現。「残留農薬がないとの誤認を与える」といった意見を踏まえ、消費者に優良誤認を招く可能性があるため原則的に表示が禁止されています。イメージしやすい表現なので使いがちですが注意が必要です。

 

冒頭の話に戻ります。2050年までに有機農業の農地を25%まで拡大とは具体的に言うと、国内農地の25%にあたる100万ヘクタールまでに拡大。2017年時点では2万3500ヘクタールにとどまっており、約40倍以上に増やすことになります。面積で例えると大阪市のサイズから岐阜県サイズへ拡大!イメージしにくいですが規模感で表すとこんな感じです。

また2050年までに農薬を50%、化学肥料を30%使用削減する目標も定められました。

肥料に含まれる窒素が温室効果ガスの原因になると指摘されるほか、農薬が生態系に与える影響も懸念されることからこのような方針が示されるようになりました。

農薬を50%削減は現在の「特別栽培農産物」に該当することなのでとても期待したいです。

特別栽培農産物とは、その地域で慣行的に栽培された農産物に比べ農薬使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分が50%以下で栽培された農産物のことです。

都道府県によって農薬や化学肥料の基準が違うって驚きですよね。確かに環境が違うので納得できます。

 

有機野菜や農薬不使用野菜が優れている点は、環境保全以外では「皮ごと丸ごと食べられる」これに尽きると思います。栄養価については慣行野菜と比べても優位性がみられないという報告が相次いでいます。ただし皮を捨てて食べているなら栄養価はゼロです。皮まで丸ごと食べているなら慣行野菜より栄養価があるといってもいいのではないでしょうか?

そして有機野菜に限らず旬の時期が一番栄養価が高いので、季節を感じながら旬の食材を味わいたいですね。

今後日本全体の取り組みとしてオーガニック化が進むとスーパーだけでなく、学校給食や外食産業なども有機野菜が当たり前な社会がやってきそうですね♪

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

参考:農林水産省 有機食品の検査認証制度

 

 

 

 

♪プロフィール♪

♪名前 中島 美津子

♪職業 会社員

♪保有資格 管理栄養士、インナービューティープランナー

♪インスタグラム _325han_

♪得意ジャンル おうちごはん

♪趣味 食べ歩き、読書

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