オーガニックって何だろう
みなさまこんにちは。インナービューティープランナーの中島美津子です。
過ぎてしまいましたが12月8日は「有機農業の日」。初めて聞いた方も多いかと思いますが、2006年に「有機農業推進法」が施行され、その10年後の2016年に身近にあるオーガニックなモノ・コトに触れる楽しい記念日として「有機農業の日」が制定されました。
今回は私の仕事にも関わる「オーガニック」についてお伝えしたいと思います。
まず初めに私自身のことをお話しさせてください。私は現在、オーガニックや自然食品を販売する専門店を運営する会社に勤めています。初めてインナービューティーの教室に訪れた時、見たことがある商品が使われていて安心感を覚えたのが今でも印象に残っています。また、一緒に学んだメンバーから「商品がどこで売っているのかわからない」と聞き、「まだまだ販売先が少ないのだなと思うと同時に自分は貴重なものを紹介できる仕事をしている!」と自信がつきました。
- 日本のオーガニックについて
職業柄身近なように感じますが、日本の有機食品市場規模の推定値は1,850億円(2017年農林水産省発表)で同年の農業、食品製造業(加工食品として集計)は46.9兆ですのでなんと全体の0.4%しか満たない状況です。
それでも有機食品市場でみると2009年の調査が1,300億円で1.4倍に拡大しています。
確かに以前に比べ有機農家さんや有機加工食品は増えてきましたが、オーガニック先進国であるアメリカやドイツ、フランスなどと比べるとまだまだ伸びしろがあるように感じます。
- オーガニックとは何か?
では改めて「オーガニック」って何でしょうか?安心安全?環境にやさしい?健康にいい?
それぞれに思いがありますが、「オーガニック」や「有機」という言葉を使用するには、有機JAS認証の認定を受ける必要があります。この基準は国よって異なりますが、化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避ける、遺伝子組み換え技術を使わない、一定の農場で3年以上化学農薬、肥料を使わず栽培された農産物がおおまかな定義といえます。
オーガニックは土や動植物、人、地球の生態系を守り、環境に負荷をかけず調和のとれた自然な食物連鎖を目指す取り組みだといえます。
安全性に目がいきがちですが、安心安全はオーガニックを目指した恩恵だと思います。有機JAS認証を取得していても許容されている農薬や食品添加物があります。安心の物差しは人それぞれ、私たちがどのように考えるかを大切にしていきたいですね。
オーガニックを選択肢の一つに
オーガニックはこれからの社会をつないでいくのに大切な取り組みだと考えます。
インナービューティーダイエットでも推奨されている、「旬のもの、新鮮な、まるごとの食材を選ぶ」を実践しやすいのもオーガニックの特徴です。
慣行栽培(一般的な栽培方法、スーパーで手に入る野菜の大半を占めます)の農産物は残留農薬などが懸念され、栄養豊富な皮を剥いて食べてしまいがちですが、オーガニックだと皮を剥かずにそのまま食べることができます。皮にはフィトケミカルなどの栄養素が豊富で健康効果も高く、皮を剥いた時のゴミも出ないので、無駄がありません。
オーガニックにデメリットがあるとするならば、一般的な食品に比べ1.3倍~1.7倍ほど高いという点でしょうか。生産コストや有機JAS認証取得コストなど手間や時間がかかり結果高く価格設定されています。
しかし、現在の大量消費・大量生産・大量廃棄の時代からエシカル消費(人や社会、環境に配慮した消費)へのシフトにより、自分の体を作るものを自ら選択する人が増えていくと、オーガニックの関心が高まり、オーガニック市場が拡大し、より身近になってくるのではないかと期待しています。
まずは出来る範囲でオーガニックやオーガニックに近いものを選択したいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました♪
オーガニックが一つの選択肢になるきっかけとなればうれしいです^^
参考:有機農業の日、農林水産省「有機食品等の消費状況に関する意向調査」
♪プロフィール♪
名前 ♪中島 美津子
♪職業 会社員
♪保有資格 管理栄養士、インナービューティープランナー
♪インスタグラム _325han_
♪得意ジャンル おうちごはん
♪趣味 食べ歩き、読書