女性の活躍について
皆さまこんにちは。インナービューティープランナー37期の小林有実(あみ)です。
前回、「『逃げ恥』からみる、結婚や女性の働き方」というコラムを書かせて頂きました。
そして、今回が二回目の執筆です。まだまだ新人で至らない所もあるかと思いますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
そんな今回のテーマは「女性の活躍」をテーマに私の思っている事をお話ししたいと思います。
現在の日本では多様な方法によりいろいろな方面で活躍している女性がたくさんいらっしゃると思います。インナービューティーの世界では特に、一人ひとりの方が独立して自分らしく活躍している世界だと思います。
では日本全体を世界と比べてみた時に、日本の女性の活躍はどうでしょうか。
世界経済フォーラム(World Economic Forum)が出している男女平等を表す「ジェンダー・ギャップ指数2020」では日本の総合スコアは0.652と順位は153か国の中で121位ととても低い順位でした。この数値はアメリカや中国、韓国など同じ先進国よりも低い順位となっています。
みなさんの周りを見渡してみてはいかがでしょうか。男性と女性は同様に評価されている?女性も男性の様に活躍しているのでしょうか。
元々、日本は「男女雇用機会均等法」が1986年に施行され、1999年には雇用する側は性別を理由に雇用・解雇・福利厚生・昇進などを差別してはならないと禁止する規定に変更されました。1999年という事に私は驚きを覚えました。たったの20年前だという事に。でも、20年経って果たしてどこまで改善されているのだろうという疑問も覚えずにはいられません。20年経った今、当時入社した女性たちはまさに管理職の年齢でしょう。では、日本の現在の女性管理職はどうでしょうか。帝国データバンクの2019年の調査によれば、女性の管理職比率は平均7.7%、政府が目標としていた「2020年までに女性管理職比率を30%」には遠く及ばない結果となりました。
女性もいわゆる一般職に就く事が出来るようになり、等しく雇用・活躍の機会を与えられているはずの日本でも現状はこの程度なのです。どうしてこのような現状なのでしょうか。
いくつか理由が考えられると思います。女性は能力が低い、やる気がない。出産・育児の為腰掛でしか仕事をしない。女性はそもそも活躍の場が与えられていない、教育の機会が与えられていない。結婚や子育てしても働き続けられる環境がない。はたまた、全く違う理由なのか。ですが、大学までの成績などを見ても、女性が能力値で男性に対して圧倒的に劣っている事などありましたでしょうか。また、就職活動の際も、男性に対して女性が圧倒的に劣っている、やる気がないなどの事がありましたでしょうか。私はわまりを見てもそのような事はありませんでした。
その一方で、就職活動中にこのような話も聞いた事があります。それはある男子学生が銀行の就職試験を受けた際の事。彼は両親の事などを考えて地元から離れずに働きたいと考えた為転勤のない専門職を受けたそうです。しかし、面接で面接官に言われたのは「男なのに専門職なんてやる気があるのか」というものでした。一般職を受ける女性に対して「女が一般職なんてなまいきだ」と言われた事が公になれば大事ですが、男性がこのような事を言われる事もまた、大問題だと思います。
分業という考えは経済学の中でとても効率的で効果的なものとして考えられています。しかし、「男だから」「女だから」という事にとらわれて家の事は女、外で仕事は男というのは分業とはまた異なる事だと思います。
最後に思うのは、内閣府の共同参画のページに掲載している資料の最後に書いてあったこの言葉です。「性別にかかわらず個人として尊重される社会に。」
参照:
男女共同参画局(http://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2019/202003/202003_07.html
帝国データバンク(https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p190803.pdf)