休むことに罪悪感を抱いてしまう人に知ってもらいたい女性ホルモンのはなし

休むことに罪悪感を抱いてしまう人に知ってもらいたい女性ホルモンのはなし

〇はじめに
皆さまはじめまして。インナービューティープランナー32期の菊地はるかと申します。
私は長年の無月経や生理不順に悩んでいた経験から女性ホルモンに着目するようになりま
した。女性ホルモンは生理や妊娠、美を司るだけでなく、代謝や血糖値、腸の蠕動、骨形
成などにも大きく関わり、私たちの健康を支えてくれている存在です。腸と同じくらい、
女性ホルモンを整えることがもっと世の中に浸透したら良いなと思い、この場をお借りし
て皆様のお役にも立てればと考えました。不慣れではありますが、どうぞよろしくお願い
致します。

〇女性ホルモンが分泌される仕組み
女性の身体は排卵の前に妊娠に備えて、子宮内膜を厚くします。卵子と精子が結びついた
受精卵が、子宮内膜に着床しやすくするためです。妊娠が起こらない場合は、厚くなって
いた子宮内膜が不要になり、血液と一緒に剥がれ落ちます。
妊娠ができるように子宮環境を整えたり排卵が起こるまで、複数のホルモンが関わってい
ます。排卵前に子宮内膜を厚くするのは卵巣の卵胞から分泌される女性ホルモンのエスト
ロゲンですが、エストロゲンを分泌するように指令を出しているのは、性腺刺激ホルモン
放出ホルモン、卵胞刺激ホルモンといった脳から分泌されるホルモンです。子宮内膜が厚
くなったら排卵を起こすように今度は性腺刺激ホルモン放出ホルモンに加え黄体形成ホル
モンが分泌され、排卵後に卵胞が黄体化するともうひとつの女性ホルモンであるプロゲス
テロンが分泌され、子宮内膜を完成させていきます。
このように、女性ホルモンが分泌されるに至るまで卵巣や脳が連動しています。

 

〇女性ホルモン生成や分泌を阻むもの
ホルモンは臓器などと違い、はっきり形あるものではありませんがコレステロールとアミ
ノ酸からつくられます。材料となる脂質とたんぱく質を食事から摂取して、体内で合成し
なければなりません。食べないダイエットや過激なスポーツ、栄養不足の状態では、ホル
モンをつくることが出来ない状況を招いてしまう可能性が高いです。また、性器はなくて
も生きていける臓器のため、栄養素の供給が後回しになりやすいという特徴があります。
さらに、性ホルモンは生命維持には直接的に関わらないため、ストレスが多い場合、生命
維持に必要となる抗ストレスホルモンの生成が優先されてしまいます。ストレスによって
女性ホルモンの生成が出来なくなってしまうだけでなく、女性ホルモンを分泌するように
指令を出している脳もダメージを受けると言われています。私たち女性の身体は、とても

繊細な仕組みなのです。
〇女性ホルモンのために必要なこと
栄養素を十分に供給できる食事を摂ることや、腸を整えて効率よく栄養素を吸収できる状
態にしておくことも大切だと考えられます。併せてストレスのケアも重要になります。働
き盛りの女性は過労などで張りつめた状態になりやすく、抗ストレスホルモンが多く必要
になってしまいますので、“緩める努力”が必要です。ストレス過多は女性ホルモンに影響を
及ぼすだけでなく、自律神経の乱れや腸のトラブル、免疫力の低下を助長し、様々な不調
に繋がる可能性があります。
真面目で頑張り屋な女性ほど、休んではいけない、だらけてはいけないと、自分に厳しく
してしまっているのではないかと思います。勇気のいることかもしれませんが、休むこと
も時には必要です。自分を労わることも大切にして湯船に浸かったり、十分な睡眠時間を
確保すること、深呼吸やリラックスできることを意図的にでも生活のなかに取り入れてい
ただければ幸いです。

〇おわりに
皆様が女性ホルモンを味方に健やかな毎日を過ごせますように。最後までお読みいただき
ありがとうございました。

菊地はるか

職   業 フリーランス
保 有 資 格 管理栄養士 インナービューティープランナー ダイエットアドバイザー 美腸マイスター 和食マイスター スイーツマイスター
ブ ロ グ blog https://ameblo.jp/chiihrk インスタグラム @___haru.k
得意ジャンル 栄養学/女性解剖生理学/ダイエット
趣   味 料理アート/ヨガ/美容/読書

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