【乳液・オイルは自分の皮脂のかわりとなるものを選んでいこう】
こんにちは。インナービューティプランナー矢野ちかこです。
さて今日のテーマは。自分にぴったりの乳液・オイルの選び方についてお伝えしていきます。

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夏は汗でベタつくし、皮脂が増えるので、あまり油分の多い化粧品は使いたくないという人もいるかもしれません。でも夏こそ使いこなしていただきたいアイテムなのです。
夏は肌表面が汗ばむので肌が潤っていると錯覚しがちですが、汗をかくこと自体、肌内部の水分が蒸発しているということなのです。紫外線や加齢の影響でお肌のバリアとなっている皮脂のバランスが崩れてしまうとお肌の水分をしっかり閉じ込めることができなくなります。そのため知らずのうちに夏の肌は水分を失い、ダメージを受けやすいお肌となっているのです。夏に肌の内部が乾燥するインナードライになったり、部分的な乾燥が気になりやすいのはそのためです。
そこで今回は乳液・オイル、自分の皮脂のかわりとなるものを選ぶポイントをお伝えします。そもそも自分にぴったりの皮脂とは、自分の皮脂。自分の皮脂がでている間は、それが一番自分に合うものなので、本来外から補う必要はないのです。
しかし年齢とともに皮脂の分泌量は下がりはじめます。20~30代をピークに皮脂の分泌量は、ばたばたっと下がってしまうのです。だからこの年代を超えると「外から補う」ということも重要になってきます。
補うといっても、自分の皮脂に近い近い成分を選ぶのが美肌の近道。
では皮脂は何からできているのか?どういう成分なのか、みていきましょう。
一枚目の画像を見ながら読んでください。
この皮脂腺で皮脂がつくられ、毛孔から皮脂に分泌されます。皮脂腺でつくられる成分の分布は以下のとおりとなります。
・ワックスエステル 約25~30%
・トリグリセリド 約40~60%
・スクワレン 約10~12%
・コレステロール 約1.5~3%
このバランスでオイルをつければ一番自然ということですね。
また、上記皮脂成分における特徴と代用オイルは以下のとおりとなります。
- ワックスエステル
[特徴]
乾燥を防ぐ保湿効果
肌修復を行う抗酸化作用
人がもともと持っている肌成分と同じ構造をしており、肌にもともとから30%
ほどは含まれているもの。だから肌にとても馴染みがよい
[オイル]
ホホバオイル
- トリグリセリド
グリセリンに脂肪酸が3つ結合されたもの。肌を弱酸性(ph4.5~6.0)に保たせるために重要な役割を果たすことで知られており、その役割は結合する脂肪酸の種類によって異なる
【脂肪酸の種類】
・ラウリン酸
[特徴]
アクネ菌発育抑制(刺激が強いため、敏感肌の方にはオススメできない)
[オイル]
ココナッツオイル・パーム油
・ミスチリン酸
[特徴]
エモリエント効果(保湿とうるおい)
[オイル]
ココナッツオイル・パーム油
・パルミチン酸
[特徴]
思春期に増える(ニキビの原因)、ビタミン誘導
[オイル]
パーム油・バオバブシードオイル
・パルミトレイン酸
[特徴]
アンチエイチングの要の脂肪酸、30代から減少
[オイル]
マカダミアナッツオイル
・ステアリン酸
[特徴]
エモリエント効果(保湿とうるおい)※アクネ菌増殖のため要注意!
[オイル]
バオバブシードオイル
・オレイン酸
[特徴]
保湿の柱(重い)
乾燥肌に最適。しかしアクネ菌増殖の為要注意
[オイル]
オリーブオイル、カメリアオイル、アボガドオイル、アルガンオイル
・リノール酸
[特徴]
保湿(軽い)、酸化しやすい
[オイル]
グレープシードオイル、ローズヒップオイル
- スクワレン
[特徴]
酸化しやすく、1%の水素を添加してつくられたものが「スクワラン」。化粧品に配合され多様されているので、こちらのほうが耳慣れているかもしれませんね。皮脂・皮脂膜の成分に。
[オイル]
オリーブオイル、スクワラン
- コレステロール
[特徴]
乳化作用
リノール酸は酸化しやすいので、参加安定性の高いものと混ぜて使うのがポイントです。
[酸化につよいオイル]
ホホバオイル
マカダミアナッツオイル
[保湿力が高いオイル]
オレイン酸、リノール酸
油脂は保護的に使い、精油は肌の中にはいりいいものをつくる(参照:11/1の講義)という2パターンで行っていくと、よりよい肌を目指せます。
ぴったりのオイルを選んで選んでいただき、美肌づくりの一部に役立てていただけると幸いです♡
<参考文献>
お肌とオイル(IBPマスター講座より)
地曳直子