赤ちゃんに届け、オメガ3脂肪酸

母乳栄養について

〜赤ちゃんに届け、オメガ3脂肪酸〜

 

こんにちは。

インナービューティープランナーのkayoです。

 

私には現在、生後5ヶ月の娘がいます。

体重は生まれたときの倍以上となり、手も足もムチムチになりました。

最近では寝返りをし、いろんな物に興味を持って、日々心も体も成長していく娘を見ていると、この子の栄養は母乳だけなのにこんなに成長するのかと驚くばかりです。

ヒトだけでなく哺乳動物ならほとんどが飲んで育った母乳。

赤ちゃんにとって最適な栄養源である母乳は、知れば知るほど、優秀で神秘的です。

母乳は母親の血液から作られるのですが、母乳の栄養素には母親の食事内容に影響を受けるものとそうでないものがあります。影響を受ける栄養素のひとつが必須脂肪酸です。

 

「人乳の脂肪酸組成は母親の食事によって最も影響される成分である」

「母乳中の必須脂肪酸は、食事由来のみであり、食事脂肪が母乳の脂肪酸組成を反映する。母乳中の必須脂肪酸を維持するために魚由来のn-3系脂肪酸の摂取が推奨される。」

 

n-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)とは、皆さんもご存知の通り、α-リノレン酸やEPA、DHAを含む多価不飽和脂肪酸のことであり、主に青魚や亜麻仁油、えごま油などに入っています。体内で作ることができないため、食べ物から摂る必要がある必須脂肪酸です。

 

このオメガ3脂肪酸の中でも特にDHAは赤ちゃんの脳や神経系の発達に関与することがわかっています。小児期の問題解決能力や言語IQスコアが高くなるという話もあるくらいです。人間の脳は胎児期から乳児期にかけて最も成長するため、DHAをしっかり届けたい重要な時期ですね。赤ちゃんは母親の母乳を通してDHAを摂取するため、やはり母親の食習慣が大きな要となります。これは今日から手軽に始められる英才教育であり、赤ちゃんへの大切なプレゼントとも言えますね。

また、オメガ3脂肪酸は体内の様々な炎症を抑える働きがあり、実際に妊娠中に魚を充分に摂っていた妊婦さんから産まれた赤ちゃんのアトピーや喘息の発生率が低下したという研究結果もあります。さらにマタニティブルーや産後うつの症状緩和や改善にも効果があるという、いいことづくしです。妊娠中、授乳中の方には是非積極的に摂ってほしい栄養素です。具体的には、青魚1切れ(約70~80g)を可能なら毎日、もしくは亜麻仁油やえごま油を小さじ約1杯、摂りましょう。妊娠中の方は水銀が比較的少ないサケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオなどの魚を週に350gまでが目安です。

 

ちなみに最近ではミルク会社も母乳により近い成分のミルクを研究・開発していますので、α-リノレン酸やDHAが含まれています。どうしても母乳を与える環境、体調でない方も自信を持って愛情いっぱい子育てしてくださいね。

 

今日もお母さんたちが幸せでありますように。

 

引用参考文献

・日本人の人乳組成に関する全国調査−人工乳の目標として−,井戸田正,2007

・よりよい母乳哺育のための妊産婦の栄養,中埜拓,2007 他

kayo

職   業 助産師        
保 有 資 格 インナービューティープランナー、助産師、看護師
ブ ロ グ Instagram@sky_kayo_
得意ジャンル 妊活食、産後食
趣   味 最近は株&投資信託

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