乾燥肌対策に必須!~ビタミンCとコラーゲンの関係~
新年明けましておめでとうございます。インナービューティプランナー矢野ちかこです。
お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?
昨年の疲れを癒すため、しっかりとお休みを取られたり、帰省や旅行などをの楽しまれたことと存じます。
さて、寒の入りとなるこの季節は、屋外と屋内の温度差が大きく、体温や新陳代謝の調整に自律神経が多く働くことでビタミンCが多く消費されるため、ビタミンCが不足しやすくなります。
お肌の艶と潤いに必要なビタミンC。ビタミンCはコラーゲンの合成を助けます。この時期に肌のコラーゲンの状態を整えて、冬の乾燥に負けない美肌を目指しましょう!
【皮膚は3つの層からできている】
美肌を目指すには、まず肌構造やそのしくみについて知ることが大切です。
人間の肌は、皮膚の外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」3層で構成されています。
このコラムではコラーゲンの主要成分となる「真皮」について詳しくみていきましょう。
【真皮は「ハリ」「弾力」「みずみずしさ」を保ちます】
真皮は、およそ2mmの厚みを持つ層で、その主要成分はコラーゲン、エラスチン、繊維芽細胞、ヒアルロン酸です。また、毛細血管も通っているので、血管から栄養や酸素を肌全体に送る機能もあります。
─ コラーゲン・エラスチン
コラーゲンとエラスチンは網状(マトリクス)構造をとっていて、イメージとしては縦横に伸びるコラーゲン繊維同士を、エラスチンが要所要所で束ねて支えているような形状です。この構造によって、皮膚にハリと弾力を生み出しています。
─ ヒアルロン酸
この網上構造の隙間をゼリー状の気質(水分を抱えたヒアルロン酸など)が満たしています。ヒアルロン酸は肌のみずみずしさを保つための重要成分です。
─ 繊維芽細胞
繊維芽細胞はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出す細胞で、古い組織の分解も担います。
【真皮の約7割はコラーゲン!】
コラーゲンは真皮の約70%(乾燥重量)を占めます。さらに、身体全体でみると、全タンパク質のうち1/3がコラーゲンなのです。コラーゲンは、骨、腱、血管、歯など、あらゆるところに含まれています。
【コラーゲンは加齢とともに減少・劣化します】
コラーゲンは日々作られ、新陳代謝によって消費されますが、残念ながら加齢とともにコラーゲンの合成量は減り、糖化や紫外線、活性酸素によってその質も劣化します。コラーゲンの減少・劣化によって、真皮の保水機能も低下します。保湿をしても乾燥が気になる、ハリ感が足りない、潤いが足りない・・・こうした肌状態に少なからず影響しています。
さらに、コラーゲンが減ると血管や骨ももろくなります。美容上の問題だけではなく身体の健康を維持するうえでも重要な成分なのです。
【ビタミンCがないと、コラーゲンは作れない】
ビタミンCがないとコラーゲン分子も、コラーゲン繊維もつくることができません。
ビタミンCは日々欠かさず取り入れたい栄養素です。野菜・果物はもちろん、芋類、肉、魚のなかにもビタミンCを含むものがありますが、赤ピーマンは野菜の中でも含有量が多く100gあたり170mgのビタミンCを含みます。ジャガイモには35mg、レバーには20~30mg含まれます。また、緑茶もビタミンCを多く含むのでオススメです。
ビタミンCの1日の摂取基準は100mg(国民健康・栄養調査2015年版;15歳以上)とされており日々の食事で野菜や果物を積極的取り入れ摂取していきましょう。但しビタミンCは水溶性のため一度の食事で多く採り、身体のなかに貯めることはできません。毎食ごと、そして常時いただく水分からも意識して補うことを意識していきましょう。