お正月の行事と上手な過ごし方

こんにちは。今年も残すところあと5日になりました。クリスマスが終わると毎年恒例の大掃除を行い、より良い大晦日とお正月を迎えます。

本日はお正月の行事と上手な過ごし方についてお話しします。


○お正月とは?

お正月とは、旧暦の1月の呼び方をそのように呼ぶことが元になっています。

三が日

1月1日から3日までの間の事を言います。

松の内

1月1日から7日までの期間の事を言います。但し、地域によっては15日や20日(小正月)までを正月の行事を行う期間としています。

鏡開き

1月11日は鏡開きを行う日として定着しています。

 

新年の初めの月として「睦月」と呼ばれる由来にも新年は家族で睦みあう様子を表したものとされています。その他のお節やお年玉などにもきちんと由来するものがあり、それらを知ると、お正月が大切な行事なんだなと知る事が出来ます。この日にはこんな意味があるんだというのを知ってから過ごすとまた違ったお正月になると思います。

○お正月の由来は?

お正月の元旦は年神様が新年の幸福をもたらすために各家庭に訪れるとされています。その目標物として門松やしめ飾り、そして鏡餅に宿ります。その年神様を「正月様」や「歳徳神」とも呼ばれています。その神様をお迎えしてたくさんの幸せをもたらしてもらうために正月には様々な数州が生まれました。

○元日と元日の違いの簡単な覚え方

元日と元旦についてこんがらがる人が意外と多いのですが、簡単に覚える方法があります。

元旦は、1月1日の初日の出の事を表します。

元日は、1月1日の事を表します。

そもそも元旦は、「旦」の字の作りが地平線から日が出てきているものを表す感じです。

○「お年玉と歳神様」

新しい年を迎えてお祝いするお正月には、昔から伝えられた深い意味があることをご存知でしょうか?お正月とは、歳神様という大切な存在を実感するための行事でもあるのです。この一年の幸運を願い、歳神様をお迎えするために用意されるものがお正月飾りです。歳神様を知ることで、日本の正月を改めて考えてみましょう。

○歳神様といただくお節料理

お正月とは切り離せないお祝い膳である「お節料理」は、「年神様」へお供えする料理でもあり、また、家族の幸せを願う縁起物の料理ともされています。また、様々な素材を何日にも渡って手をかけ、「歳神様にお供えし、そして家族を楽しむ」ために作ったものです。

料理のそれぞれにひとつひとつの意味合いがあり、全てに「五穀豊穣、子孫繁栄、家族の安全と健康」などの祈りを込めて、山海の幸が盛り込まれているのです。寒い季節のことから、何日かに渡って日持ちのする料理から作り始め、大晦日の遅くまで主婦は大変だったことでしょう。宅配などの簡単な「お節料理」になりつつある現在ですが、家庭環境は大きく変化していても、詰め込めれている料理の「めでたい由来」はそのままのようです。

紅白かまぼこは、「日の出」を表し、伊達巻は大事な文書などの「巻物」を、栗きんとんは「黄金色の財宝」と「勝ち栗」という縁起物を、黒豆は「まめに働く」の語呂合わせで健康を、昆布巻きは「よろこぶ」の言葉にかけて長寿を、数の子は子孫繁栄を、田造りは五穀豊穣を、それぞれが表しているとされています。

例え誰が調理したものでも祈りの心は全て同じですので、一口ずつでも食べる事で「歳神様」への感謝と、今年一年の無事を祈りたいものですね。

○お正月飾りの種類や意味と飾り方-門松・しめ縄・鏡餅-

お正月飾りは「門松」。実は結構な種類があります。それぞれのお正月飾りには意味が込められていたり、飾り方の作法などがあります。

・門松

歳神様を迎える目印とされる「門松」は、最近は一対の松の枝だけが多いようですが、新年らしく『松竹梅』の三種類の植物を組み合わせた形に調えられている場合もあります。

「松は神の依代(よりしろ)」と信じられ、歳神様・歳徳神が乗り移る木と崇められたようです。

別名「お松様」とも、「松飾り」ともいわれます。

一年中緑の色が美しく青々としている縁起の良い木であることが、神の宿る木とされたのでしょう。

「竹」はすくすくと伸びる力が強く、雪にも折れることのない強い生命力の象徴として、添えられました。

「梅」は、寒中にも花をつけるということで生気と華やかさを表すとされたようです。

この松竹梅は元々は中国からの伝わったもので、「歳寒の三友」と呼ばれて画題とされたものが、日本に入ってきて吉祥の象徴となったとのこと。

本格的な門松の造り方では、松を中心に据えて、竹を後に添え、梅を手前に置きます。

裾には割り薪を並べ、荒縄で巻く形になります。

梅の替わりに「南天の実」を添える場合もあり、「難を転じて福となす」との縁起物のようです。

門松の様式は、地方や家々で様々なようですが、門や玄関前の左右に飾られます。

向かって左側を雄松、右側を雌松と呼びます。

・しめ飾りとしめ縄

「しめ縄」とは、もともとは神域や聖域を表すもので、結界の一種として認識されていた神道での神祭具です。

正月の「しめ縄」は、元々は神社と同様に、家にもしめ縄を張り巡らせていたようですが、だんだん簡略化されたようです。

歳神様をお迎えする神聖な場・清められた場を表すのですから、簡略化されても「形」としては残ったのでしょう。

現在では「しめ飾り」や「輪飾り」として使われています。

「しめ飾り」は、各家庭の玄関に飾ることが多いため、様々に縁起物の植物がつけられています。

「子孫繁栄のユズリハ」「家運隆盛・子孫連続のダイダイの実」「不老長寿・誠実・清廉潔白を象徴するウラジロの葉」などの植物が飾られます。

この飾り方も、地方などによって様々なようです。

東京では「輪飾り」と呼ばれる、細いしめ縄を丸く調えて「紙垂れ」を下げた「簡易型のしめ縄」が多く使用されているようです。

門松に掛ける、玄関先に掛ける、鏡餅に掛ける、等々非常に広く用いられているとか。

東京などの一般家庭では「門松に輪飾り」のように、しめ縄の代用とされる場合も多いようです。

どのような形にしろ、歳神様をお迎えする気持ちには変わりはないのでしょう。

・鏡餅

昔から「餅」は神様に捧げる神聖な食べ物とされていて、お祝い事や祭りには欠かせないものだったようです。

鏡餅と言う丸い形は「人の魂を模している」そうで、また神事の鏡と同じだったことから「鏡餅」と呼ばれたと伝えられています。。

そして「三種の神器」の鏡は餅に、勾玉に見立てたものが橙(ダイダイ)に、剣には串柿を見立てているとか。

大小二つ重ねた意味は、「陰陽・月と日」を表していて、縁起が良いとされたためのようです。

様々な説が入り乱れているようですが、歳神様にお供えする、または歳神様の拠り処とされる「お正月の大切なもの」には変わりはありません。

地方によって飾り方は様々ですが、近年はポリエチレンなどの容器に充填された鏡餅も多く、飾りものまでセットされていて、簡便なスタイルに変化しつつあります。

それでも、お正月には欠かせない「鏡餅」ですから、スタイルや形式はともかく、お供えすることは続けたいものですね。

「鏡餅」は歳神様へのお供え物ですから、飾る場としては床の間などが相応しいのですが、建築スタイルの変化でない場合もあります。

家の中の玄関から離れた所、奥まった「上座」に相応しい場が良いでしょう。

できることならば、お正月を共に祝い合うためには、家族が揃って食事をする場の目に入る所、ダイニングなどに場所を見つけてください。

鏡餅は松の内に鏡開きを行い一年のはじめに食します。

 

皆様へ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

良いお年を迎えてくださいませ。

愛と笑顔と感謝を込めて…。

阪部由佳(さかべゆか)

職   業 フリーランス
保 有 資 格 インナービューティープランナー、インナービューティーダイエットアドバイザー、ホリステックビューティー検定2級、インナービューティー美腸マイスター
ブ ロ グ https://yukasky.amebaownd.com
得意ジャンル 二十四節気、ライフスタイル、日本文化
趣   味 読書、散歩、カフェ巡り、料理

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