日本文化の風習を知る♪~冬至の過ごし方~
みなさま、こんにちは。インナービューティープランナーの有光眞織です。もうすぐ、クリスマスやお正月を迎えますね。街にはイルミネーションが輝き、ともすると新春に向けたお正月ムードも高まってくる時期です。しかし、その手前にある『冬至』については、意識する方も多くないでしょう。そこで今回は、日本古来の風習の1つ『冬至』についてお伝えします。
1、そもそも冬至とは?
冬至とは二十四節気のひとつで、北半球で正午の太陽高度が1年でもっとも低くなる日を指します。2019年の今年は、12月22日がその日に当たります。太陽高度が低いほど昼が短く、夜が長くなるため、冬至は1番日照時間が短い日ともいえます。旧暦では、暦を計算する起点となる大切な日でした。寒さはこの頃から一段と厳しくなります。
しかし、この日を境に太陽高度が高くなっていくため、徐々に昼が長くなっていく日でもあります。このことから冬至は『一陽来復』とも呼ばれます。『冬来たりなば、春遠からじ』という言葉もありますが、冬が過ぎると春が来ることから、悪いことが続いたあと、やっと幸運が巡ってくることを意味します。次第に太陽の力が戻り昼の時間が長くなる冬至は、これから運気が上がる日と考えられました。
2、冬至のしきたりは?
冬至の日には、かぼちゃや冬至粥(小豆粥)、こんにゃくなどを食べる習わしがあります。お正月明けに食べる『春の七草』は有名ですが、実は冬至にも『冬至の七種(ななくさ)』という食材があるのをご存知ですか。これは、名前に『ん』のつく食べ物を食べると運が呼べるとされている風習が由来となっているものです。かぼちゃの別名「南京(なんきん)」をはじめ「蓮根」、「人参」、「銀杏」、「金柑」「寒天」「うどん」の7つを指し、古来、機運を蓄えるため食卓に並べました。
また、当時といえば「ゆず湯」も有名ですね。当時にゆず湯に入ると風邪をひかないとされ、ゆずを浮かべたお風呂に入るという習わしがあります。「一陽来復」の日に体を清めるため、また冬至と『湯治』、ゆずと『融通(が利くようになる)』という語呂合わせから『ゆず湯』の風習があるとも言われています。
3、インナービューティーダイエットの観点から考えると?
それでは、上記に述べた冬至の風習をインナービューティーダイエット協会の提唱している考え方と照らし合わせると、どういったことが言えるでしょうか。まず、注目すべきは『冬の七種』です。うどんは例外になりますが、他のどの食材も冬を旬としています。そしてこれらは、寒い冬だからこそ風邪予防のため、また冷えの対策としても免疫力を上げる効果のある栄養素が含まれており『旬の食材をカラフルに頂く』という考え方に沿っています。かぼちゃのビタミンEと人参のビタミンA、そして金柑のビタミンCはビタミンACEとして特に美肌効果も期待できるので摂りたい食材です。そしてあまり口にする機会も多くないですが、銀杏はむくみ予防のカリウム、便秘解消に効くマグネシウムなど、ミネラルを沢山含んでいます。また、腸を整えるのに食物繊維豊富な寒天や蓮根も意識して食卓に並べてみてください♪
ゆず湯についても、その効能の高さには定評があるからこそ昔から続いているといえるでしょう。
ゆずの香りによるリラックス効果に加え、ゆずの成分は血行促進し体を温めてくれるため風邪の予防にもなります。また、湿度が低く乾燥する冬、肌荒れが気になる方も少なくないかと思います。その点では、ゆずのクエン酸やビタミンCなどの成分による美肌効果が期待できます。お料理でゆずの皮を使い、余ったゆずがある場合には、半分に切ってガーゼの袋に入れてお風呂に浮かべ、絞りながら肘や膝を撫でるだけでスベスベな肌になります。是非、お試しください。
日本の文化を大切にするのもインナービューティーダイエット協会で大切にしていることの1つです。そのような観点から日本古来のならわし『冬至』をお楽しみくださいませ。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました♪