おはようございます。インナービューティープランナーの右田和美です。前回はモンテッソーリ教育についてご紹介しました。今回は、モンテッソーリ教育で重要なキーワードである「敏感期」についてご紹介します。
幼児期の子どもには、一生に一度きりの特別に敏感な感受性を発揮する「敏感期」という時期があります。子どもは、環境から必要な物を吸収し自分を創っていきます。大人には理解できないことや、時には、理解できずに怒ってしまうこともあると思います。大人には理解できない行動があるのは、この子どもの特別な感受性は大人になるとなくなってしまうからです。では、どのような敏感期があるのでしょうか。代表的な敏感期についてご紹介します。
◎秩序感の敏感期
・いつも決まった順番通りでないと気がすまない
・いつも同じ場所でないといやだ
・これは私のもの、パパのもの、ママのものといった所有物がちょっとでも入れ替わると怒る
・いつもと異なるやり方をすると怒る
この時期は、順番・場所・所有物・習慣などに非常にこだわります。生後数か月からあらわれて、2,3歳ごろをピークとし、6歳ころにはほとんど消えてしまいます。例えば、大人が急いでいるからと、いつもと違った道を無理やり行くことや、いつもあるものが、同じ状態で、あるべき場所にないことは子どもにとっては大変なことで、たったこれだけでも、ずっとグズグズの状態が続いてしまいます。
◎感覚の敏感期
視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚が完成し、洗練されるのは3歳から6歳です。視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚のひとつひとつを使うことによって、それぞれの器官を完成し、その器官の持っている機能を洗練します。身近にある小さなものを一生懸命に見つめながら、わずかな形や色の違いを見分ける力を身につけます。この時期に。ひとつひとつの感覚をよく使い洗練することが、将来において高い専門性、すぐれた芸術性・デリケートな道徳性を身につけることのできる土台をつくることになります。外界から感じとる感覚をこの時期にみがいておくことで、すぐれた感性をもつことができるのです。
◎運動の敏感期
3歳ころになると自分の意志がはっきりしてきて、自分が主人公になりたいと思うようになります。自分の意志通りに目的に向かって動きたいと思っています。つまり、この時期は、自分の意志をつかって自分の思い通りに動かす随意筋肉を訓練する時期です。
・ありとあらゆる<動き方>を身につけようとする
・そのためにどう動けばいいかに強い関心をもち、人の動きを真剣に見ている
・動きかたを身につけるために精一杯努力する
この時期は全力を出し切ることをけっしておしまないときです。全力投球の経験をした子どもは、小学生以後、何事にも力を出し切ることができるようになります。この時期を過ぎると、人間は常に力を倹約する方に働き、なるべく楽をしたいと願い、動かないですむような工夫をこらす時期に入ります。
・大きな動き
・バランスをとる
・手腕を使う
・指先を使うn
このような動き方をこの時期にはみることができます。
子どもに敏感期があるとことを知っているのといないのとでは、子どもとの向き合い方や姿勢が変わってくると感じています。また、お母さんのイライラを減らしてくれるのではないでしょうか。今はこの行動を通して力をのばそうとしているんだなと、感情で判断せず、事象を見ることができ、見守ることができるからです。見守ることで新しい子どもの表情を発見することもできるでしょう。でひ、敏感期という言葉を、心の片隅にでも置いてみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。