やっと少しずつですが、秋が迎えようとしています。
今回のコラムは久々に「二十四節気」の「白露」についてお話しします。
更に、9月9日の重陽の節句、旬の食材である梨とサンマ、白露オススメのケアをご紹介します。
「白露」について
2019年の「白露」は、9月8日から秋分の日の前日22日までです。この時期、夏の名残りで湿度が高
い日が続きまずが、徐々に秋らしい気配を感じられるようになります。また、夏で日本を過ごしたツ
バメは、冬を越すために暖かい地を求めて南へ渡り始めます。「白露」とは、大気が冷えてきて霧を
結ぶ頃の事です。ようやく残暑が引いていき、本格的に秋が訪れる一方、天候の変化により、体調
を崩しやすいので、昔から伝わる暮らしの知恵を上手に取り入れて乗り越えていきましょう。
9月9日は重陽の節句
白露に入って間もない9月9日は重陽の節句です。菊の節句で、長寿を祈る日でもあります。昔は
旧暦で数えたので、ちょうど菊の花盛りでしたが、新暦のこの時期は、菊にはまだ早かったため、菊
の節句は現代の暮らしには馴染みの薄い行事になってしまいました。平安の時代、宮中では、菊
を飾って鑑賞したり、盃(さかずき)に菊の花びらを浮かべて酒を飲んだり、詩歌を詠み合ったりと雅
に過ごしたといいます。また、更に昔には、収穫祭の意味合いの濃い行事で、栗の節句と呼ばれ、
栗ご飯などで祝い、感謝を捧げたともいわれます。
脂が乗り旬を迎える、秋の味覚「サンマ」
秋に旬を迎えるサンマは、「サンマ祭り」が各地で開催されるほど日本人に広く愛される大衆魚で
す。サンマは、“秋”に獲れる“刀”のような形をした“魚”ということから「秋刀魚」と書きます。旬を迎
えたサンマは、脂が乗り栄養価が高いうえ、安く手に入るので人々はたくさん食べて元気になること
から、「秋刀魚(サンマ)が出ると按摩(アンマ)が引っ込む」という諺もあるほど。悪玉コレステロールを
減らすと言われるドコサヘキサエン酸も多く含み、積極的に食べたい秋の食材の1つです。塩焼き
、蒲焼き、炊き込みご飯、マリネなどレシピの幅が広くて何より嬉しいですね。
気温の差が激しい白露は、梨を食べて体調管理
厳しい暑さで夏の疲れが残る「白露」の時季、旬を迎える果物に「梨」があります。梨は水分が多く
長期保存に向かないため、りんごのように年中出回らず、旬を感じやすい果物です。薬膳でいうと
梨は、熱がこもった体を冷まし、肺の乾燥からくる咳や喉の乾きを和らげます。梨は、アスパラギン
酸、クエン酸、リンゴ酸など多糖類の酸を含み、夏バテなどの疲労回復効果が昔からよく知られて
います。
白露オススメのケア
体を温める「葛」でパワーアップ
葛は、体の巡りを良くし、体を温める効果があります。また、とろみがあって保温性が高く、胃腸も温
めてくれます。解熱、鎮痛、発汗作用もあるため、漢方では「葛根湯」に入っています。葛湯として
飲んでもいいし、葛餅や葛切り、胡麻豆腐などでも食べるものオススメです。
いかがでしたか?最後までお読みいただきありがとうございました。
「二十四節気」の「白露」

阪部由佳(さかべゆか)
職 業 | フリーランス |
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保 有 資 格 | インナービューティープランナー、インナービューティーダイエットアドバイザー、ホリステックビューティー検定2級、インナービューティー美腸マイスター |
ブ ロ グ | https://yukasky.amebaownd.com |
得意ジャンル | 二十四節気、ライフスタイル、日本文化 |
趣 味 | 読書、散歩、カフェ巡り、料理 |