手づかみ食べの大切さ

おはようございます。インナービューティープランナーの右田和美です。私たちが「食」
と出会う、離乳食期のことについて書きたいと思います。離乳食期の中でも、『手づかみ
食べ』について紹介します。手づかみ食べについてみなさんはどのようなイメージがあり
ますか?お行儀が悪い、汚い、後片付けが面倒だ、などマイナスなイメージはないでしょ
うか?私も「外に出た時、恥ずかしいからやめて」と言われた経験があります。果たして
、ほんとうにそうなのでしょうか。子どもたちが自分の力で食に向き合っていけるように
、手づかみ食べについて知りましょう。

◎自立への一歩
初めは、ただお母さんに食べさせてもらっていただけですが、離乳食が進むにつれて食べ
物に興味を出し始め、手づかみ食べが始まります。食べるということは生きることで、全
ての動物で、食べるということは生きる上での根源的な行為です。手づかみ食べは、その
ような自分の命を守る「食べる」活動を、じぶんでやるんだ!という一歩がはじまること
と言えます。それは、赤ちゃんの自立への一歩なのです。そして、自分でやるという意欲
が育ってきているということです。手づかみ食べをさせてあげることは、赤ちゃんの意欲
を引き出すことになるのです。


◎否定しないで!!
手づかみ食べは、赤ちゃんの意欲です。それを、汚いからと否定することは大人の都合で
赤ちゃんの意欲を無視しているということです。初めて自分でという意識が生まれこの時
期は、自我や意欲が育っていく時期です。そこに散らかるでしょ、汚い、やめてと言われ
ると子どもは自分が否定されていることになります。これだけが原因ではないかもしれま
せんが、自分を否定されることは、自分に自信がない、自分のやることに価値が見出せな
いといったことにつながっていきます。自主性、主体性に欠ける子になってしまいます。
しかし、お母さんにそんな意図はないかもしれませんが、子どもにとっては否定するメッ
セージのひとつになってしまうのです。危険なことには注意が必要ですが、汚いという面
で大人が手をだすことは控えましょう。時期が来れば、こぼさずに食べれるようになりま
す。焦らずに待ちましょう。


◎手づかみ食べの意義
手づかみ食べによって得られることは
・手指の機能そのものの発達
・感覚機能の協調性の向上
・運動の協調性の向上
・手の巧緻性の向上
・認知する力の向上
・触感の発達
・距離感、位置感覚の発達
目で食べ物の位置や大きさ、形をとらえ、手でつかむことで食べ物の大きさや硬さ、温度
などを確認し、口まで運び、口に入れるという協働作業です。食べ物を手に取って食べる
ことで「見て」、そこに手を伸ばして「触れて」、上手くつかんで口に入れ「味わう」と
いった動作を繰り返す中で、食べ物と口の距離感や、位置感覚や、感覚機能の協調性、運
動機能の協調性を育んでいきます。感覚を二つ、三つと強調させていくほど、物事の深み
や本質を捉えていくことができるようになります。また、食べるために、目の動きと手指
の動きを協調させたり、自分でお座りをしたりと、食べる一連の動作を通して、運動機能
の協調性も高めています。手のひらで大雑把につかんでいたのが、親指と人差し指で小さ

なものをつかめるようになり、親指と人差し指、中指でつかめるようになっていきます。
子どもたちの手の延長線上には、「やがて道具を使って食べるようになるぞ!」という意
欲の芽がちゃんと生まれてきているので、見守ってください。
手づかみ食べによる影響を紹介しました。子どもにはたくさん食にふれあってほしいです
ね。最後までお読み頂きありがとうございました。

右田 和美(ミギタ カズミ)

職   業 専業主婦
保 有 資 格 インナービューティープランナー インナービューティーダイエットアドバイザー インナービューティー美腸マイスター インナービューティーオイリスト
ブ ロ グ Instagram:ko__to_ne
得意ジャンル 和食、中華、最小限の調味料での調理
趣   味 料理が好きです。

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