片付けとは、奥深いものです。
片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんは、片付けで人生が変わるといっているくらいです。
片付けとは、部屋を綺麗にして、心地よく過ごしましょう。ということだけではないのです。
片付けは、自分を創る作業でもあるのです。
私にとっても「片付け・掃除」は食を整えることと同じくらい、自分を創るものの一つになっています。
落ちこんだり、苦しいとき、悩んだとき、片付けや大掃除をすると必ず気持ちが晴れやかになるのです。
例外なく「絶対」なのです。
大学時代長く付き合った彼と別れ辛かった時も、就職活動でうまくいかなかったときも、1Rのお部屋をまるごと大掃除し、何か救われたような気分にさえ、なったものです。
普段から片付けや掃除をしてはいましたが、
そうやって辛い日などは改めて整理整頓をし、普段は掃除をしない細かいところまで一生懸命掃除をします。
そうすると、気の流れが変わるのを感じます。
「片付けには何かあるかもしれない」
一人暮らしをして、私が感じたことの一つです。
それから、何かある度に大掃除をしていました。
キッチンの収納なんかも無駄なスペースなく使えるように凝ってみたり。
そこで一つわかったことがあります。
私はただ部屋を綺麗にしているのではない、と気付いたのです。
私は私の心の中を整理しているのだ。と気付いたのです。
何かを悩み、自分の考えがモヤモヤしてしまうとき、私は片づけをして救われていたのです。
そして、片付けとは一言で言っても、色々あり、整理収納学的には下記のように分類されています。
※ 整理:乱れた状態にあるものを整えてきちんとする
必要なモノと不必要なモノを区別すること
※ 整頓:必要なモノを必要なときに、取り出しやすいように並べること
※ 収納:モノを遣いやすいように定位置に収めること
これは、片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんがおっしゃっていて、ハッとしたのですが、まず、整理をしなければ、整頓も収納もできないということです。
そう、必要なモノと不要なモノを区別することがまず初めにやらなければいけないことなのです。
近藤麻理恵さんは、この区別をするときに「ときめくかどうかで判断してください」とおっしゃっていますが、これがとても大切なのです。
なんとなく、「持っていたほうがいいかな」とか、「これを持っていたら使えるかも」というように、頭で考えて、本来不要なものまで持っている可能性があるからです。
そして、その頭で考えていることは、執着です。
不要なモノと必要なモノを区別する作業をすると、
普段の生活でも、自分にとって本当に必要な考え、モノなどもはっきり明確にすることができるようになってきます。
つまり、執着を手放すことにも繋がってくるのです。
本当に必要かどうかの判断を心ですると、本当に大切なものが見えてきて、
そのときめくものだけで囲まれた生活を送ることができます。
それは、自分にとってとても心地よいものになるのです。
心地よい生活をすると、心が安定し、多少疲れていてもキッチンに立ってみようかな、なんて思わせてくれることだってあります。
このことから、片付けは、業者さんにやってもらってはあまり意味がないのです。
テレビ番組でたまにある、ゴミ屋敷を業者さんによって綺麗にしてもらう企画がありますが、何ヶ月後かに再び取材にいくと元に戻っていた、なんてこともありますよね?
それは、自分でやっていないからです。
自分で判断して不要なモノ、必要なモノを判断できていないから、
不要なモノばかりが再び増えていくのです。
片付けられた環境に身を置くことが大切だということではなく、
片付けをするその作業にこそ意味があるのです。
散らかった部屋をみるとつい、後でいいや・・・と思ってしまいますよね。
そういう時って何か物事がうまくいってなかったり、
悩んでいたり、
頭の中がぐちゃぐちゃになっているときが多くないですか?
部屋の中は今の心の状態を表してくれています。
部屋をすっきりさせれば、それにひっぱられて心もすっきりします。
なので、憂鬱なその重い腰を少しあげて、洋服から片付け始めてみませんか?
何を捨てるかではなく、
何を残したいか。
これを判断に片付けすると明確に必要なものが見えてくるはずです。
そうすると、離れたくても離れられない関係の彼とも決着がつくかもしれないし、
将来のビジョンがはっきりするかもしれないし、ダイエットも成功してお肌もピカピカになるかもしれません。
片付けは、 強い味方なのです。