皆さん、おはようございます。
5月に入り、いよいよ本格的な夏が迎えようとしていますね。近年は地球温暖化により、暑さも寒さ
もあまり気づいていないのではないでしょうか?
日本は、春夏秋冬が豊かであり、四季を楽しめる国土です。私達は、春夏秋冬により自然と共に
生き、自然のサイクルに生かされています。
今回は夏にオススメな過ごし方とどんな食品を食べたらいいのかをご紹介します。

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⑴夏のからだの状態
毎年、エアコンの普及により、室内と室外の温度差が大きくなっています。特に夏の間は、家の
中や職場では、エアコンで調節された気温、また、電車や商業施設などの中では、混雑を想定し
てかなり低めの温度にエアコンが調節されている場合があります。このように室内と室外の温度差
がある環境への出入りを繰り返すことにより、自律神経が乱れてしまうことがあります。自律神経は、
交感神経と副交感神経という2つの神経から成り立っています。通常、交感神経と副交感神経は、
自律神経の働きにより、自然にオンとオフの切り替えを行い、からだの調子を整えています。しかし
、近年の夏では、温度差が激しい環境により、交感神経と副交感神経のオンとオフの切り替え難し
くなっています。内臓の働きが悪くなる、疲れていても夜が眠れない、朝気持ち良く起きれないなど
が挙げられます。
〇エアコンによる冷え過ぎの影響
エアコンによる冷え過ぎの影響により、血液の循環が悪くなり、滞るとからだの隅々の細胞まで、
酸素や栄養素は運ばれなくなり、二酸化炭素をはじめ、体外へ排泄すべきものの運搬が滞り、肝
臓や腎臓の解毒作用にも影響が出ます。また、リンパやホルモンなどのすべての循環に悪影響が
出て、自律神経の働きを悪化させ、からだの不調と疲れが出てしまいます。
〇紫外線による影響
紫外線は、皮膚・髪の毛・目への悪影響によく知られていますが、浴びる事により生じる活性酸
素を体内で処理してくれる抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eをはじめとする抗酸化物質が使われ、
からだが消耗され、疲労となります。更に、免疫力を持つランゲルハンス細胞にダメージを与えるこ
とにより、免疫力が低下すると言われています。

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⑵夏に積極的に摂りたい栄養素と食品
〇ミネラル
汗をかくとナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムの4つのミネラルが排出されます。近年、
ナトリウムは、健康の為に減塩が推奨されていますが、汗をかくことが多い夏には、塩の摂取が不
足する場合があります。塩は私達にとって必要不可欠の栄養素です。過度な減塩はからだの不調
となり、冷え性につながる恐れがあります。塩を選ぶ時は、他のミネラル分を含む自然塩がオススメ
です。体調に合わせて自分が美味しいと感じる塩加減を大切にしていきましょう。また、ナトリウム・
マグネシウム・カリウムは、脳の情報伝達、神経系、骨や筋肉の維持に関わります。これら不足する
と、手足がつり、冷えからくる震えや寒気などが起きます。私達のからだは、細胞内部のカリウムと
細胞外部のナトリウムのバランスにより、細胞の浸透圧を維持しています。どちらかが不足している
と、細胞が正常に保つことが出来なくなってしまいます。カルシウムは、血液中にも存在し、神経系
の働きの維持に重要な役割を果たしています。汗により、カルシウムだけが大量に失われています
。日頃からカルシウムの摂取を心がけましょう。特に女性は、妊娠・授乳・更年期の女性ホルモンの
変化による影響などで骨のカルシウムが減少しがちです。
オススメ食品は、自然塩、ナッツ類、豆腐、大豆、納豆、玄米、ひじき、わかめ、きゅうり、バナナ、
じゃがいも、牛乳、ヨーグルト、魚介類、小松菜、水菜などが挙げられます。
〇ビタミンB群とクエン酸
ビタミンB群は代謝酵素の活性化をサポートをしてくれます。自律神経や神経系、肌荒れなど様
々な悩みが期待できます。酸素を活性化する「補酵素」の役割を持ち、炭水化物や脂質、タンパク
質の代謝、細胞の新陳代謝にも深く関わっています。また、エネルギーの供給や老廃物の排出、
神経の健康維持など、からだを正常に機能させる為にも欠かせません。運動時の脂肪燃焼を促し
、ダイエットにも効果的です。暑さや紫外線などで、からだが疲れやすい夏には、ビタミンB群を積
極的に摂取しましょう。クエン酸は、カルシウムやマグネシウムの体内への吸収を助け、疲労物質で
ある乳酸を分解します。
オススメ食品は、豚肉、レバー、納豆、カツオ、鮭、秋刀魚、玄米、全粒粉、バナナ、さつまいも、
レモン、はっさく、みかん、いちご、梅干し、酢などが挙げられます。
⑶夏の過ごし方
①汗をかきましょう
私達は、エアコン環境の中で過ごす時間が長く、からだを動かす習慣があまりありません。このま
ま続くと汗腺の働きが衰えて汗がかきにくい体質になってしまいます。普段からからだを動かし、汗
をかくまで運動しましょう。そうすると、全身の汗腺がよく働き、体温調節もされやすくなり、熱中症対
策にもなります。但し、汗をかいたら早く着替え、シャワーを浴びるなどして心がけてみましょう。汗
をかくことは、むくみの対策にもなります。汗をかくのが難しい場合、ストレッチなどの軽い運動を行
うだけでも、筋肉を動かすことにより、血液の循環を促し、からだ全体に良い効果があります。
②水分補給
常温の水でこまめに水分補給しましょう。冷たい飲み物は、消化器官、内臓全体に負担がかかる
ことがあるので注意しましょう。
③カーディガンやストールなど羽織り、靴下、履物を工夫して、手足を冷やさないようにしましょう。
④睡眠
夏は、自律神経が乱れやすいので、リラックスした環境で早めに就寝し、良質な睡眠をとることが
大切です。エアコンはタイマー機能を使って、出来れば短時間の使用にして、冷やしすぎを避けま
しょう。