「北欧食器と合う和食器~九谷焼~」 津島よしえ
石川県在住のインナービューティプランナーの津島よしえです。皆様いかがお過ごしでし
ょうか?今回は石川県を代表する焼き物、九谷焼についてご紹介したいと思います。
呉須という黒で線描きをし、五彩(赤・黄・緑・紫・紺青)の絵の具で絵付けされた九谷
焼は重厚で豪華絢爛な焼き物。骨董品として飾られるイメージが強く、お料理を盛り付け
るのはなかなか難しい器ですが、近年は「日常的に使いやすい」九谷焼も多く作られてい
ます。北陸と北欧、同じ北国のせいか北欧食器との相性が良いものが多く、そんな九谷焼
たちをご紹介したいと思います
「九谷青窯」
石川県能美市にある九谷青窯、全国から集まった陶工さんは20代~30代が大半を占め
ていて、弟子制度はなく、入社したらすぐに自分でデザインし最後の工程まで全てを一人
で行うという珍しい工房です。「私の部屋」「アンジェ」「クロワッサン」などの全国の
雑貨屋さんや百貨店他、こだわりの食器を扱う多数のweb shopでも販売されていますが、
人気なうえに一点一点が手作業のため大量生産が出来ず1年間に売られる商品は少ないた
め、入手が難しい器です。イッタラやアラビアなどの北欧食器や人気のカトラリークチポ
ールなどとよく合い、一緒にコーディネートされた写真をインスタグラムの投稿等でよく
見かけます。特に徳永遊心さんの作品が人気ですが、私は小林巧征さんの作品がお気に入
りです。
「庄田春海さんの九谷焼」
可愛い九谷焼作品の代表的な存在ですが、シックで大人の女性が使うのにふさわしい食器
です。特にダークチョコレートカラーベースにみつばが絵付けされた黒みつばシリーズは
スタイリッシュで、九谷のクラッシクモダンと呼ばれ特に人気の高い作品です。どんな料
理もスタイリッシュに仕上げてくれ、写真映えもします。なかなか売られていないので、
見つけたら迷わずに購入したいレアな器です。
「村田菜穂美さんの九谷焼」
九谷焼作家としては珍しく、こども用の器をメインに制作されている作家さん。こどもで
も持ち易く、使い易いものを考えて作られています。九谷の五彩(赤・黄・青(緑)・群
青・紫)で絵付けされた花や笑った顏の動物たちはのびのびとしていてとてもたのしげ
。「豊かな食生活を送って欲しい」という願いを込めて作られているそうです。思わす笑
顔になれる愛らしい箸置きも人気で、ちょっとしたプレゼントにぴったり。
ご紹介した全ての九谷焼はインターネットで検索すると、取扱い店舗や購入できるネット
ショップを見つけることが出来ます。また、石川県能美市の九谷陶芸村で毎年5月3~4
日に行われる九谷茶碗まつりでは、九谷焼を通常の3~4割引きで購入することが出来ま
す。上手くいけば、先にご紹介した九谷焼の作品を見つけることが出来るかもしれません
。