穀雨の日と期間

皆さん、おはようございます。
雪が解け、草木が芽吹き、うららかな日差しの射する春も終わりに近づきます。
そして田植えの準備が始まり、畑では種まきが始まります。
ちょうどその頃、二十四節気では、穀雨の季節を迎えます。
まだ日本が農耕中心だった頃にも、穀雨になると、田植えの準備が行われてきました。
この辺りが、節気の名称に「穀」の字が使われているのでしょうか?
そんな疑問を抱きつつ、穀雨の持つ意味を解いていこうと思います。
穀雨の日と期間や七十二候が表している穀雨の季節も併せていこうと思います。

A color full insect on grass after rain

⑴穀雨の意味について
「穀雨」は、たくさんの穀物を潤す春の雨が降る頃の事です。この季節の終わりには、夏の始まりを
告げる八十八夜が訪れます。「穀雨」の名を込められているように、春の雨は、作物にとって恵みの
雨です。この時期には、様々な雨の名があります。穀物を育む雨を瑞雨(ずいう)、草木を潤す雨を
甘雨(かんう)と言います。菜の花が咲く頃に降る菜種梅雨(なたねづゆ)と言います。
⑵2019年の穀雨の期間
旧暦3月後半の節気に当たる穀雨は、毎年4月20日頃に訪れます。また、穀雨の日から次の節気
である立夏の日の前日までの期間をして穀雨と呼ぶ場合があります。
2019年は、4月20日から5月5日となります。
⑶穀雨の七十二候について
①穀雨 初候 葭始生(あしはじめてしょうず) (4月20日から24日頃)
だんだんと暖かくなり、水辺の葭に若芽が芽咲く頃の事です。葦(あし)は、「葭/蘆」とも書き、また
「悪(あ)し」に通じることから、「善(よ)し」とも読まれます。これは、日本独自の言霊思想に基づく忌
み言葉のひとつでもあります。忌み言葉は、縁起が悪く忌みはばかって使用を避ける言葉であると
いわれています。葦の茎は、竹同様に中が空洞なので、軽くて丈夫です。葦簀(よしず)や葦笛(あ
しぶえ)、茅葺き民家の屋根材などとして、古くから様々な形で利用され、人々の暮らしに身近な植
物です。
②穀雨 次候 霜止出苗(しもやみてなえいずる) (4月25日から29日頃)
暖かくなるとともに、霜が降らなくなり、苗が健やかに育つ頃です。種もみが芽吹き、すくすく青々と
伸びてきます。この頃になると、夜間の冷え込みや霜も降らなくなりますが、「八十八夜の忘れ霜」と
いって、暖かさに霜の心配を忘れかけた4月下旬頃、思わぬ遅霜に見舞われることもあります。霜
は、農業に対する影響が大きく、特に茶葉にとっては大敵です。10月下旬に二十四節気は「霜降」
へと移り変わり、この頃からまた霜が降り始めます。
③穀雨 末候 牡丹華(ぼたんはなさく) (4月30日から5月4日頃)
牡丹の花が咲き始める頃です。牡丹は、はじめ薬草として中国から伝わってきましたが、平安時代
に宮廷や寺院で観賞用として栽培され、今では俳句のテーマ、絵画や着物のモチーフとしてよく
登場します。牡丹は甘く上品な香りとその格調高い姿から、中国では国の代表花にもなっていま
す。別名では、「富貴草」、「百花王」、「花王」など言われていることが多いです。牡丹の花は20日
ほど楽しめることから、「二十日草」の別名も呼ばれるほどです。


⑷穀雨の旬の食材
①さやえんどう
抗酸化作用の強いβ-カロテンを豊富に含むため、活性酸素を抑え、癌の予防やエンチエイジング
効果があります。また、ビタミンCと共に免疫力を高め、皮膚を健康に保つ働きをします。さやごと食
べるため食物繊維も多く、腸の蠕動運動を促進し、便秘の解消や有害物質を排出します。
②よもぎ
不溶性食物繊維を多く含み、腸内の老廃物や有害物質を排出し、便秘の解消にも効果があります
。強い抗酸化力を持つクロロフィルは、血中コレステロールを排出し、血液をサラサラにする効果が
あると言われています。また、β-カロテンも多く、皮膚や粘膜を健康に保ち、視力を維持する働きが

あります。
③にんにく
特有の臭いの成分であるアリシンは、体内で糖質がエネルギーに変わる時に必要なビタミンB1の
吸収を高め、疲労回復やスタミナを高める働きがあります。細胞を潰すことでアリシンは発生するた
め、刻んだりすりおろして食べると効率よく摂取できます。また、アリシンは殺菌作用があり、風邪や
インフルエンザの予防効果があります。
いかがでしたか、最後まで読んでいただきありがとうございました。

阪部由佳(さかべゆか)

職   業 フリーランス
保 有 資 格 インナービューティープランナー、インナービューティーダイエットアドバイザー、ホリステックビューティー検定2級、インナービューティー美腸マイスター
ブ ロ グ https://yukasdiary.wordpress.com
得意ジャンル 二十四節気、ライフスタイル、日本文化
趣   味 読書、散歩、カフェ巡り、料理

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