「金沢旅行におすすめのお土産~加賀野菜:五郎島金時~」 津島よしえ
春が近づいてきて、気持ちのいい気候になってきましたね。インナービューティプランナーの津島よしえです。皆様いかがお過ごしでしょうか?春の大型連休を控え旅行の計画を立てている方も多いと思います。
近年、気軽な観光地として人気の金沢。新鮮な魚介類・加賀棒茶・金箔グッズがお土産の定番のようですが、地元民としておすすめしたいのが加賀野菜です。その中でもスイーツ作りの材料にぴったりの「五郎島金時」というさつまいもをご紹介したいと思います。
「五郎島金時とは」
徳島県の鳴門金時と同じ高系14号と呼ばれる糖質系のさつまいもで、ホクホク感が通常の粘質系のものとは格別に違い、日本一とも言われています。甘味が強く、スイーツの材料に使えば砂糖を使う必要はありません。特にウォータースチームすると、上品な甘味を引き出す事ができます。
五郎島金時は、金沢市の五郎島・粟ヶ崎地区や内灘海岸砂丘で生産されています。この海岸の粒子はさつまいもの栽培に適した大きさであり水はけが良く、日本海に面した通気性の良い環境が、独特のホクホクとした食感や甘味を生み出しています。また、この独自の砂丘故に普通自動車でドライブが出来る海岸として有名な「なぎさのドライブウェイ」がこの地区にありますので、ぜひ海岸線ギリギリのドライブも体験してみて下さい。
伝統的な味を守るために、五郎島金時は徹底した品質管理を行い作りすぎない事で有名です。肥料はこだわりの米ぬかを使用し、水やりはスプリンクラーで一定の量をやり続けるなど、同じ品質の保持に努めています。そのため、生産量は少なくほとんどは石川県内で消費されてしまいますので、県外の方には大変貴重な存在となります。
収穫したての9、10月頃はホクホク感が強いのですが甘味は控え目になります。低温貯蔵されたものが年明けから春頃まで出荷されますが、熟成され甘味が強くなっていますのでより五郎島金時らしさを味わえ、特におすすめします。
「さつまいもの栄養素について」
最後にさつまいもの栄養素についてお話しします。さつまいもと聞くと、「太りやすい」とイメージする人が多くネガティブなイメージがあるようですが、実は健康に良いビューティフードです。
- 加熱しても残りやすいビタミンC
熱に弱い通常のビタミンCとは違い、でんぷんに守られているため加熱しても壊れにくい。
- 食物繊維たっぷり
水溶性・不溶性両方の食物繊維が摂れる。腸内環境を整え血糖値の上昇を抑えてくれる
- 豊富なビタミン
抗酸化作用の強いビタミンE、糖質や脂質、たんぱく質の代謝を促すビタミンB群、美肌効果の強いカロテンが含まれている。
- カリウムも豊富
塩分を排出し、むくみを防止するカリウムが摂れる。
私は五郎島金時をシンプルに焼いたり、ウォータースチームしたものを潰してタルトやパイのフィリングに使用したりしてスイーツ作りを楽しんでいます。野菜が持つ本来の甘味・食感・美しい色を発見出来て、色々なレシピのアイデアが浮かんできます。
金沢に来られたら、ぜひ五郎島金時をお試し下さい。金沢市の食品売り場の野菜コーナーや市場で購入する事が出来ます。