【現代の味つけに慣れてしまった味覚を正常に戻す方法とは】
こんにちは。
インナービューティープランナーの峰村咲子です。
皆さまは、味のこってりした食べ物は好きですか?
レストランでの外食や、コンビニのご飯など
外で売っている食事の大半は、
すぐに美味しいと感じてもらえるように
味が濃く仕上がっています。
また、コストをなるべく抑えるため、
安価な調味料が使われており、
食品添加物を多く摂取してしまいますね。
そして、その味に慣れて、美味しいと感じるようになってしまうと
普段のごはんも濃く作ってしまうようになったり
繊細な味わいを感じにくくなってしまいます。
でも、大丈夫です。
舌で味を感じる味蕾細胞は、約10日で生まれ変わるといわれており、
今から少しずつお出汁を活用したごはんを意識していけば
だんだんと正常な味覚に戻っていきますよ。
味覚を整えて、からだに優しいごはんを作っていきましょう。
●味覚とは
食べるときに楽しめるのは、
嗅覚で感じる美味しそうなにおい、
視覚からの見た目の美しさ、
そして、味覚で味わう美味しさが相互しあって感じるもの。
その味覚ですが、基本味は大きく分けて5つあります。
●5つの味覚の意味
・甘味はからだのエネルギー源
甘味は糖分、つまりエネルギー源を意味します。
昔の人々は甘い物は安全でからだのエネルギーとなる
貴重なものとして食べていました。
・塩味はからだに必要なミネラル・塩分を得るため
私たちのからだには適度な塩分が必要です。
からだ全体の水分量の0.85%は塩分が占めています。
汗をかくとミネラルのバランスが変わり、塩分が必要ですよね。
塩味を感じるのは、からだを正常に構成するためです。
お塩を選ぶ際も天然塩でミネラルが入っているものがよいですね。
・酸味は食材が腐敗している
食べ物のにおいを嗅いでみて、
酸っぱいにおいがしたら、腐ってる!とわかりますね。
食べて酸っぱいものは腐敗している、
からだに悪い物だという認識がありました。
酢は腐敗ではなく、発酵しているから安全なのですね。
また、まだ熟れていない果物を判断するにも酸味が必要ですね。
・苦味は毒や危険をあらわす
昔、食べ物の知識があまりなかった時代は
口に入れて苦い物は毒、という判断をしていました。
今も薬は苦くて美味しくないですよね。
しかし、だんだん大人になって経験が増えると
苦味が美味しく感じるのも事実。
コーヒー・ダークチョコレート・山菜など
苦いけど好きになってくるものはたくさんありますね。
安全である、という知識があれば美味に変わります。
・うま味はからだを構成するたんぱく質アミノ酸を感じる
日本人が最初に発見した「うま味」という第5の味覚ですが
これは、からだの細胞に必要なたんぱく質とアミノ酸を
得るためではないかといわれています。
うま味成分であるグルタミン酸などのアミノ酸や核酸などが
かけ合わさることによってさらに美味しさが広がります。
味覚によって、からだに必要な栄養素を
判別していたから、どんどん研ぎ澄まされていったのです。
昔の方の知恵のおかげで今の味覚が存在するのですね。
●若い世代から高齢の方までなる味覚障害
食べているごはんの味がわからなくなる、
作った料理の味が濃いといわれる、など
知らず知らずのうちに味覚障害になっていることがあります。
味覚を整える効果のある亜鉛が多く含まれている、
高野豆腐や納豆などの豆類、切り干し大根などを
積極的に摂っていきましょう。
●味覚を整えるために今日から意識すること
濃い食べ物に慣れてしまった味覚も
少しずつ正常に戻すことができます。
亜鉛を摂るに加えて、下記のことにも
意識して食事をしてみてください。
・お出汁を活用する
お出汁で煮物や汁物を1品でも作ってみてください。
お出汁のうま味成分と、食材から引き出される甘味のおかげで
加える調味料が最低限ですみます。
作る際は、味の変化や自分好みの濃さを知るためにも
味見はこまめに、欠かさずにしてみてくださいね。
お出汁の香り(風味)も大切にする
うどん屋さんの前を通ると、お出汁の香りがして
ついつい食べたくなりませんか?
そして、鼻をつまんで食べ物を口に入れると
味がよくわからなくなりますね。
つまり、美味しさと香りは直結しています。
お出汁を引くときはぜひ香りも意識してみてください。
2つの出汁素材が合わさると、とてもいい香りがすることと思います。
その香りがキッチンに漂うだけで幸せな気持ちになり、
家族も自然と集まってきてくれますね。
お出汁を活用することは、いいことずくめです。
・丁寧に食事する
毎度の食事を大切にできていますか?
いただきます、と言えていますか?
食べることは絶対に毎日欠かせないもの。
食べ物があることにたいしても感謝をして
ていねいに味わって食べていきましょう。
またその際は、よく味わっていただきましょう。
急いで食べて、よく噛んでいなかったり、
味を意識せずに食べてしまっていると
濃さそのものが感じられないまま食事を終えてしまいますね。
ひとつひとつの料理を吟味して
味わうことを大切にしてみてください。
自分にとって好きな味がわかるようになりますよ。
・味つけの調味料はすこしずつ
調味料は小さじ1違うだけでも変わっていきます。
薄かったら少しずつ足せば大丈夫ですが
多すぎた場合はなかなか戻すことはできませんね。
少しずつ足して最低限の量を意識してみてください。
●最後に
いかがでしたでしょうか。
もともと私たち日本人は、繊細な味覚を持っています。
味覚を研ぎ澄ましてお食事の味わいを楽しんでいきましょう。