「食事のおいしさ」
みなさまこんにちは
インナービューティープランナーの前田 恵子です。
今回のテーマは「食事のおいしさ」についてです。
基本的に人は、一日3回食事をします。
毎食おいしさを感じながら食事をされる方もいれば、感じない方もいらっしゃいます。
食事のおいしさとは何なのでしょうか?
その要因をご紹介いたします。
【おいしさの要因】
おいしさの要因は、大きく3つに分類されます。
- 食物の特性要因
化学的特性(甘味、酸味、塩味、苦味、旨味、香り、渋み、苦み)
物理的特性(テクスチャー、温度、音)
- 人の特性要因
生理的特性(年齢、健康状態、空腹度、口腔状態)
心理的特性(感情、不安、緊張状態、食体験、嗜好)
- 環境要因
社会環境(経済状態、宗教、食文化、食習慣)
自然環境(気候、地理的環境)
人工的環境(食環境、部屋・照明・食卓構成)
食物の特性要因には、味覚に加え、視覚、嗅覚、聴覚があります。
人の特性要因では、生理的特性、心理的特性、食経験などが嗜好に影響します。
環境要因では、気候などの自然環境、文化などの社会環境、食事空間等、人工的環境もおいしさに影響を与えます。
このようにおいしさの要因には、大きく食物の特性と人の特性が関係しています。
食事のおいしさは食物の味だけではないということです。
【おいしいは共通ではない】
おいしさは3つの要因より、
同じ料理でも人によって全く同じように「おいしい」と感じるわけではないということがわかりしました。
では、できるだけ多くの人においしいと感じてもらうにはどうすればよいのでしょうか?
ここで、味の相互効果をあげさせていただきます。
味の相互効果とは、数種の味が複合することで、味は互いに作用し変化があらわれることです。
鰹節と昆布でだしをとることで、旨味を上げる相乗効果
スイカに塩をかけることで、甘味を強める対比効果が代表的なものです。
相互効果を活用することで、よりおいしさを感じることができるようになります。
【おいしいと感じさせるには】
食物における相互効果をご紹介いたしました。
では食事をおいしいと感じさせる効果としてどうすればいいでしょうか?
それは、「おいしさの要因」を付加することです。
二つの例をあげます
- いつもの食事に、環境要因を加える
「食卓に花を添える」
「盛り付けを美しくする」
「食器を変える」
「食事をする空間をきれいにする」
環境要因の人工的環境を付加することでよりおいしいと感じさせるのです。
- ヘルシーと思われがちなダイエット料理に、食物の特性要因を加える
「スパイスの活用」
「ハーブの活用」
食物の特性要因の、嗅覚、味覚を付加し満足感をあげておいしいと感じさせる。
このように、おいしいと感じるさまざまな要因を付加することで、よりおいしいと感じさせることができるのです。
「食事のおいしさ」は人それぞれ違います。
しかしながら、別の特性要因を加えることでおいしさは確実にあがっていきます。
おいしいという言葉は、なによりもうれしい言葉です。
おいしいは、笑顔のバロメーター
ひと工夫でいつものお料理のおいしさをレベルアップさせましょう♡