スキンケアに必要な美容知識

スキンケアに必要な美容知識 

矢野ちかこ

「毎日のスキンケア」と聞いて、まず思い浮かべるのは化粧品ですよね。

優れた美容アイテムは、より美しい肌に整えてくれるはず・・・

しかし、化粧品を選ぶとき、そして身につける際、忘れがちなことがあります。

それは美容知識を身につけることです。

美容知識がなければ、どのような成分が何に効くのか分かりません。

 

例えばよく耳にする「コラーゲン」という言葉があります。

コラーゲンとは、肌のどの部分にあり、どういう効き目があるかご存知でしょうか。

「ヒアルロン酸配合」の化粧水と「セラミド配合」の化粧水なら、どちらのほうが保湿に効果的でしょうか。

 

こうした美容知識がなければ、化粧品を正しく選べません。

「何となく効果がありそう」という感覚で選んでしまっていることはありませんか?

 

このように化粧品は美容知識があってこそ正しく使いこなせることができます。

そこで、すぐに日常に取り入れていただける美容知識をピックアップしましたのでここで一緒にみていきましょう。

①クレンジングで心がけたい、美の3ステップ

クレンジングにおける心がけは「十二分なクレンジング」ではありません。

「必要最小限のクレンジング」です。

できるだけ負担が小さくなるようにして、肌への負担も小さくしましょう。

ここではクレンジングの種類ではなく、クレンジングを進める順番についてみていきます。

クレンジング料を顔全体につけて、ゴシゴシするのでは、顔が乾燥して痛める原因になります。顔の適当な場所からつけはじめるのではなく、負担が強いところから始めましょう。

 

ステップ1:Tゾーン

クレンジングは、まずTゾーンから始めましょう。鼻と頬をつないだTゾーンは、皮脂の分泌量が多いところなので、最初にクレンジング料をつけて洗い始めます。Tゾーンが終われば次はUゾーンです。

ステップ2:Uゾーン

頬からフェイスラインにかけたUゾーンは、乾燥しやすく、負担に弱い部分です。

優しくなでるように、メイクを落としていきましょう。

 

ステップ3:目元と口元

最後に目元と口元です。目元や唇の皮膚はとても薄くて負担に弱い部分ですから、クレンジングも最後にします。場合によっては目元や口元だけ、弱いタイプのクレンジング料に変えるのもおすすめです。

クレンジングの時間は、1分以内で済ませるようにしましょう。

メイクが落ちるまで洗うのではなく、最小限となるように心がけましょう。

必要最小限のクレンジングを心がけることで、肌に無駄な負担がかからないのです。

 

②化粧水、乳液のつけ方

化粧水は、お風呂上がりや洗顔直後に使いますね。

お風呂上がりや洗顔直後は、顔に油分がないため、あっという間に乾燥してしまいます。

時間との勝負です。できるだけ早く化粧水をつけて、顔が乾く前に保湿をすることが大切です。まず、化粧水をすぐにつけます。気をつけたいのは乳液です。

乳液も、化粧水をつけた後、できるだけ早くつけたほうがいいのではないかと考えてしまいがちですが、化粧水がまだびしょびしょで湿っている状態で、乳液をつけようとするのはよくありません。乳液も役目は、肌の角質の水分が逃げないように保護する蓋となることです。化粧水をつけた直後は化粧水が肌にまだ浸透していないので、乳液をつけるには早すぎます。化粧水がびしょびしょの状態で乳液をつけると、乳液の濃度も低くなります。その結果、塗り方にムラができたり、乳液の保湿機能そのものが低下したりするのです。化粧水をつけたあとはお肌になじむまでしばらく待ちましょう。肌になじんできた状態で乳液をつけることで、乳液の膜ができ、水分の蒸発を防ぐことができるようになります。

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また、乳液のべたつきが気になりつけるのが苦手・・・という方はいらっしゃいませんか?乳液の種類によっては、ベタベタとした触感が気になることがあります。そんなべたつきが苦手な方に試してもらいたいオイルがあります。オリーブオイルとホホバオイルです。つけるとわかるのですが感触が普通の油分とは違います。これまでの乳液で「肌の上に乗っている」という違和感があるとするならば、一方のこのオリーブオイルやホホバオイルは「自然な状態で肌になじむ」という感じで自然です。この触感の違いの秘密は、オリーブオイルとホホバオイルの分子構造です。この2つのオイルの分子構造は、人の肌から分泌される皮脂の分子構造ととても似ている為、肌になじみがいいのです。

 

【乾燥対策とは水分を与えることではなく、保湿成分を与えること】

かさついた肌は、水分が足りない状態です。しかし、もし本当に水分だけを与えるとどうなるでしょうか。しばらく経てば蒸発してしまうのです。蒸発の際、もともとある水分までも一緒に奪うため、肌の乾燥が以前より悪化してしまいます。

保湿とは単に水分を与えるだけではなく「保湿成分を与えること」です。

保湿成分は、水分をつかんで離しません。水分の蒸発を防げます。

保湿成分とともに水分を与えるからこそ、肌は潤いを保ち、乾燥しなくなります。

では保湿成分にはどんなものがあるのでしょうか。

それは、「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「セラミド」です。

保湿力はコラーゲンよりヒアルロン酸、ヒアルロン酸よりセラミドの方が強くなります。

 

【コラーゲンを塗っても、肌のコラーゲンにはならない】

コラーゲンといえば、肌の弾力のもとになるたんぱく質です。

真皮のおよそ70パーセントを占めています。

真皮の中にびっしり網目状に張り巡らされ、弾力のもとになっているのです。

繊維が細胞という細胞が、コラーゲンを生成しています。繊維が細胞は加齢によって活動が弱くなるため、肌のコラーゲン量も少なくなるのです。

そこで、「コラーゲンが配合された化粧品を使えば、失われたコラーゲンを補えるのではないか」そう考えてしまうのです。

しかし、コラーゲンを塗っても、直接、肌のコラーゲンとなることはありません。

コラーゲンがあるのは角質層の下の真皮という部分です。

外からコラーゲンを与えても、実際のところ、角質層で遮られてしまい、コラーゲンのある真皮まで到達できないのです。

「でも、コラーゲン配合の化粧品を使うと、実際、肌に弾力がよみがえたったことがある」と思われる方がいるなら、それはコラーゲンが合成されたのではなく、「保湿効果」のおかげです。コラーゲンには保湿作用があります。保湿作用によって、肌の水分量が増えた結果、弾力が蘇ったように感じるのです。

ヒアルロン酸も同様、そのものの影響ではなく、それらの成分に備わった強力な「保湿作用」のおかげで肌の水分量が増え、ふっくらハリのあるお肌となるのです。決して、真皮に不足しているコラーゲンやヒアルロン酸が補われたわけではなありません。真皮までコラーゲンやヒアルロン酸はほとんど到達できません。洗ったら流れ落ちてしまいます。

肌に備わるコラーゲンやヒアルロン酸そのものを増やすなら、食生活や十分な睡眠などが

必要です。

【本当のセラミドを使った化粧品の見分け方】

肌の水分を守る保湿成分で最も重要なのがセラミドです。

セラミドは、強力な保湿作用があります。

水の分子をサンドイッチのように挟むため、一度水分をつかむと、なかなか逃さないのです。保湿力の高い化粧品を探すなら「セラミド」と表記されたものを目安にするとよいでしょう。ただしここで気をつけておきたいことがあります。「セラミド化粧品」とうたう化粧品でも本当のセラミドが使われていないものがあるのです。それは類似成分です。

セラミド類似成分を使った化粧品で、本当のセラミドは使っていません。

セラミドを使った化粧品は高額になりやすいため「セラミド類似成分」を使って、低価格を実現している場合があるのです。もちろん、セラミド類似成分にも保湿効果はあるのですが、やはり本物には劣ります。

では、本当のセラミドを使った化粧品をどのように見分ければよいのでしょうか。

ポイントは数字です。

本当のセラミドには、必ず数字が使われている特徴があります。

よく見かけるのは「セラミド2」「セラミド3」「セラミド10」です。

セラミドの後ろに数字がついているものを選ぶこと、セラミド化粧品を探す時の知識としてお役立てください。

 

さて、ここまですぐに使える美容知識と、スキンケアを選ぶ際のポイントについてお伝えしてきました。正しい美容知識を得てからスキンケアを選ぶと最短距離で美しさに近づきます。美しくなりたいと思ったらスキンケアを買うよりまずは美容知識を得ること。

今回お伝えした知識が普段の生活でお役に立てれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

インナービューティプランナー

矢野ちかこ

矢野ちかこ

職   業
保 有 資 格 インナーダイエットアドバイザー インナービュティーフードスペシャリスト インナービュティープランナー
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得意ジャンル スピードご飯、ヘルシージャンク
趣   味 ハンドコスメ、カフェ巡り、旅行

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