皆さん、こんにちは。
インナービューティープランナーの阪部由佳と申します。
11月に入り、朝晩がグッと冷え込んできましたね。こたつの季節になってきたのではないでしょうか?テーブルの上にみかんが入っているかごを真ん中に置いたり、夕食にお鍋を出して食べる時期になりました。
本日は立冬についてお話ししますね。

⑴立冬について
立冬は、冬の始まりの日であるといわれています。冬の気配が山にも里にも感じられてくる頃の事です。木々の葉が落ち、冷たい風が吹き、冬枯れの様子が目立ってくる時期でもあります。「立」には、新しい季節が始まるという意味を表しており、「立春」、「立夏」、「立秋」と同様に季節の節目となっています。
今年2018年の立冬は、11月7日から21日となります。
ここで、立冬の初候、次候、末候そして、この時期のオススメの食材についてお話ししますね。

①立冬 初候 山茶始開(11月7日から11日)
「山茶始開(つばきはじめてひらく)」
山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃をあらわしています。候には、「つばき」と書いてありますが、山茶花は、ツバキ科のツバキ属の常緑広葉樹です。この「山茶花」は、中国語でツバキ類一般を示す山茶に由来しています。山茶花の花が椿によく似ていたとの理由で、混同されてその名がつけられたそうです。
ところで、童謡の「焚き火」はご存知ですか?
その2番目歌詞に
「さざんか さざんか さいたみち
たきびだ たきびだ おちばたき」
とあります。
落ち葉で、焚き火をする頃に咲いているのは、山茶花だということだとあらわしています。昔は、焚き火の中にさつまいもを放り込んで、焼き芋にして食べていましたね。今では、焚き火することを見かけなくなりました。

②立冬 次候 地始凍(11月12日から16日)
「地始凍(ちはじめてこおる)」
地が凍り始める頃をあらわしています。この頃から冷え込みが厳しくなり、霜が降り、氷が張り、季節は少しずつ冬を迎えます。昔は、霜柱で持ち上がった地面を踏んづけると、サクッサクッという音を聞きながら歩きました。しかし今は、地球温暖化により、霜柱がなかなか見ることが難しくなっています。
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③立冬 末候 金盞香(11月17日から21日)
「金盞香(きんせんこうばし)」
水仙の花が咲き、かぐわしい香りが漂う頃をあらわしています。
「金盞香」の「金盞」は、金色の杯を意味し、黄色い冠(かんむり)をいただく水仙の別名です。水仙は、白い6枚の花弁と真ん中に黄色い冠のような副花冠(ふくかかん)を持ちます。金盞銀台ともいわれています。開花は11月から3月です。上品な香りと清楚なたたずまいから正月のための生け花にも用いられます。
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⑵立冬のオススメの食材
➀みかん(温州みかん)
みかんは、全体的にビタミンCを多く含みます。中サイズにものを4個食べると1日のビタミンCの摂取目安100gをクリア出来てしまうほど素晴らしい果物と言えます。また、みかんの筋の白い部分は、毛細血管を強くして動脈硬化予防に働くビタミンPを多く含みます。一方、β-カロテンよりも抗酸化力が高いとされる色素成分のβ-クリプトキサンチンが特異的に多く含まれます。更に、苦味成分のリモネン、テルペノイドなど抗ガンに有効とされる成分が多く含まれ、ビタミンCとビタミンEの抗酸化力を組み合わせる事により脳卒中や心臓病予防にも効果を発揮します。また、みかんの皮に含まれる水溶性食物繊維のペクチンには、便秘を改善し、コレステロールや血糖値の上昇を抑え、糖尿病を予防する働きもあります。

②ほうれん草
ほうれん草は、鉄分が豊富でトップクラスの野菜で、緑黄色野菜の王様とも呼ばれます。ほうれん草の主な効用は、貧血の予防であること。鉄分が豊富であるとお伝えしたように、血液中の酸素を全身に運ぶ働きを持つヘモグロビンの成分で、不足すると貧血や筋肉疲労、頭痛、息切れなどの症状が現れます。また、赤血球の生成を助け、認知症予防や脳梗塞予防でも注目される葉酸も多く含まれているので、貧血予防の効果を発揮してくれます。抗酸化作用のある栄養素のビタミンA、C、Eにも多く、皮膚の健康維持、美肌効果、癌予防や老化抑制にも発揮してくれます。但し、調理する時、ほうれん草はアク成分のシュウ酸が含まれているので、生で食べるよりもサッと茹でることをオススメします。

③蓮根
蓮根は、ビタミンCが多く、心のビタミンB群であるB1も多く含まれています。蓮根は、でんぷんで守られているため、加熱しても損失しにくいのが特徴です。コラーゲンを生成して、皮膚や血管を強化し、シミ予防の効果も期待できます。また、カリウムや食物繊維も多く含まれています。蓮根を切ったときに糸を引くのは、ムチンという粘性物資によるものです。ムチンは、胃の粘膜を強化して、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防、風邪の予防やスタミナ強化にも役立つとされる成分を持っています。また、皮に多く含まれるタンニンは老化抑制や癌予防に有効とされるポリフェノールの一種です。ムチンと同様の効果があります。

本日は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。