みなさん、おはようございます。インナービューティープランナーの右田和美です。前回に引き続き、食品添加物について説明していきます。
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◎グリシン
ほのかな甘味のあるアミノ酸で、エビ、カニなどの甲殻類に含まれるなど天然にも存在します。カニ酢、カニサラダの甘味料のほか、イカの一夜干しの調味料にも使用されています。また、食品につやとほのかな甘みを与えることから、ごはん、お惣菜等、コンビニ食品によく使われます。グリシンには制菌効果があり、「保存料不使用」とアピールしている商品に使われています。「アルコール」を酸化して「酢酸」をつくり、塩素ガスを反応させつくった「モノクロル酢酸」に「アンモニア」を反応させグリシンを合成します。モノクロル酢酸は毒劇物扱いで環境汚染のチェック品目です。
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◎加工デンプン
デンプンを酸素や酸を反応させる等の化学処理をすることで、ねばりを出したり、さらさらにするなど、特定の性質を持たせたものです。添加物扱いと食品扱いの加工デンプンがあります。ハンバーグに使用させた加工デンプンの目的は乳化効果と固める目的で使用されています。カロリーカットのマヨネーズは油を減らして水分を増やし、加工デンプンを使用することでマヨネーズのように作られています。
◎リン酸塩
黄リンあるいは、リン鉱石からつくられる添加物です。とても用途が広く、便利な添加物です。飲料、漬物、みそ、佃煮などの変色防止、肉の保水性や粘着性を高める、乳製品の乳化剤、冷凍食品の変性防止剤、といった目的で使用されます。リン酸塩を摂取すると体内でのミネラルの吸収を悪くします。また、腎臓への悪影響も指摘されています。
◎ベーキングパウダー
お菓子やパンなどに使われる膨張剤で、重曹を含む何種類かの化合物の一括表示です。ミョウバン、酒石酸水素カリウムなどを含めて約10種類の添加物から組み合わせて膨れ方の調整をしています。ベーキングパウダーに使用されているミョウバンにはアルミニウムが含まれています。このアルミニウムを過剰に摂取すると、血中でほかの物質と結合し、脳に悪影響を与える可能性があると指摘されています。
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◎合成甘味料
ノンカロリー、カロリーオフによく使われます。合成甘味料のなかでよく使われるのが、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKです。アスパルテームはフェニルアラニンとアミノ酸のアスパラギン酸を合成して作られており、遺伝子組み換え技術によって作られています。スクラロースは砂糖に塩素を反応させて作られています。自然分解が遅く、下水道からスクラロースが検出されることがあります。アセスルファムKは酢酸から合成されます。こちらも自然分解されません。これらの甘味料は少量で砂糖と同じ甘になるので、カロリーはほとんどないといえるのです。
いかかでしたでしょうか。ぜひ買い物をする際に参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。