こんにちは。インナービューティプランナー矢野ちかこです。
突然ですが、美しい肌をつくる秘訣は何でしょうか?
「食べるもので身体、お肌はつくられている」
「食べるものの質を変えると身体も変わる」
それは間違いありませんが、アウターケア(スキンケア)で叶えられる美しさもあります。
それは、「この人、お肌がとっても綺麗だな」という印象。この、きめ細やかな、整ったお肌はアウターケアで叶えることができます。
美しいお肌に最も重要なのは、お肌の表面。サランラップわずか1枚、0.02mmの層である角質層を水分で満たし、そしてそれが蒸発しないよう保湿をすることです。
角質層とは水と油の層です。「水・油・水・油」と規則正しく層が並んでいると水分が保たれ、艶やかなお肌の印象を与えます。
お肌の水分の蒸発を防ぐ皮脂。その皮脂分泌は、ストレスや食事、気候の変化などの影響を受けやすく、年を重ねるごとに減少することがわかっています。この減少する皮脂成分を補うことで、皮脂膜の働きを助け、水の蒸発を防ぎ潤いのあるお肌を保つことがスキンケアを行う第一の目的です。
しかし実は、お肌の表面・皮膚は皮脂や汗などの排泄機能を持ちますが、基本的には吸収は得意としません。
経皮吸収するものの条件として以下2点が挙げられます。
①脂溶性であること
②分子量が小さいこと
例えば「水」は脂溶性ではないため、皮膚を通過することはできません(ちなみに分子量は18と大変小さいです)。それもそのはず、もし水分子が容易に皮膚を通過して体内に入ってしまってはお風呂に入っただけで体が大変なことになってしまいますね。
また、よく化粧品に配合されているコラーゲンはどうでしょうか?コラーゲンといっても様々種類がありますが、ほとんどは10万~30万と高分子です。さらに脂溶性ではないので、コラーゲンをお肌にいくら塗ってもコラーゲン層に達して、補う・・・ということはできないのです。
このようにお肌に働く化学成分と作用を知ることはとっても大切なのです。
一方、アロマテラピーで使用する精油は、経皮吸収される数少ない自然物質です。また、その歴史は古く、石油由来の合成成分を使ったケミカルコスメのその差は比較になりません。
自身の皮脂の代わりとなる代用のオイルを使うこと。それはその方のお肌の状態により様々です。そしてスキンケアを行いながら美肌の一番の敵ともいえる紫外線対策を行うこと。お肌に働く精油の化学成分と作用を知り、ご自身のお肌の状態に合わせてスキンケアを選ぶことはとてもおすすめの方法です。そこで最後におすすめの精油とその効果効能についてお伝えします。
【花から抽出した精油】
植物では生殖器にあたる部位なので、婦人科系トラブルに有効
(イランイラン・カモミール・ローズ・ラベンダー等)
【草の葉から抽出した精油】
植物が身を守るために、殺菌効果・防虫効果を持っている
(ペパーミント、レモングラス、パルマローザ)
【木の葉から抽出した精油】
草の葉と同じ作用(殺菌作用など)の他に森林浴効果あり
呼吸器系トラブルや免疫力が落ちている時に有効
(ユーカリ、ティートリー、サイプレス、パイン)
【樹脂や心材など、木の中から抽出した精油】
水分を気の中に保たせる作用、つまり保水作用・保湿作用があるので、人間にとってはスキンケアに嬉しい作用
(フランキンセンス、ベンゾイン、サンダルウッド)
【果皮や種子などいわゆる実から抽出した精油】
食材として用いられる部分なので、食欲増進作用・健胃作用など消化器系トラブルに有効
(オレンジ、レモン、グレープフルーツ、フェンネル)
ぜひご参考ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。