皆さん、おはようございます。
インナービューティープランナー&ホリステックビューティーアドバイザーの阪部由佳と申します。今月から秋になりましたね。まだまだ、残暑が厳しいようですが…。寒暖の差が激しいとストレスがたまりやすいですよね。
今回は自分のからだの上手な付き合い方についてお話ししますね。
我々のからだは、特別に意識しなくても、日々心臓を動かし、呼吸し、食べ物を消化吸収するなどの生命維持の活動を自動操作でこなします。それは、人体に※ホメオスタシス(恒常性)と呼ばれる力があるからです。大きく分けて3つのシステムがお互いに連携を取り合い、一定のリズムで健康を維持します。その3つを統括するのが自律神経です。いわばからだのプロデュースです。では3つのシステムについてお教えしましょう。
※ホメオスタシス
ホメオスタシスは、ストレスになり得る外界の環境の変化に対して、生体を安定した恒常的状態に保とうとする仕組みの事です。
我々のからだは、神経・代謝・免疫・内分泌(ホルモン)の相互作用によって維持されています。例えば、冬の寒い日は身震いをして体温を上げようとし、夏の暑い日は汗をかいて体温を下げようとします。このように、外部の環境変化に対して体の内部状態を一定に保っていこうとする調節の仕組みが生体には備わっています。つまり、からだを安定した状態に保つために環境が変化した時にそれを元に戻そうと変化を打ち消す逆の方向性を持った働きを起こそうとするのです。
このように、からだは変化と安定の間を常に揺らいでいます。揺らぎの中で我々の健康は保たれているのです。
①代謝系
消化器官をメインに入ってきた食べ物全てをからだの必要な形に変化させ、消化・吸収を促し、余ったものを外へ導いていきます。また、脂肪などの分解を促して燃焼工場である筋肉へ運び、エネルギー(熱)に変化させます。
②内分泌系
外部刺激や環境に適応するため、お互いにネットワークつくり、脳の刺激を受けてホルモンを放出します。からだの修復をする成長ホルモン、性を司る男性ホルモン・女性ホルモン、体内時計の調整をするメラトニンなどがあります。
③免疫系
体外から侵入してきた異物に対応し、からだを守ります。例えば、ウイルスや細菌など病気の原因になる微生物(=病原体)が体内に侵入したときに「自分とは違うものを入り込んだ」と判断し、排除しようとします。麻疹(はしか)などのウイルスなどに対しては免疫細胞自身がウイルスの情報を記憶します。2度目に入ってきたときは、記憶していた細胞が、「抗体(麻疹ウイルスだけに反応する対抗物質)」をたくさん作って撃退します。いわゆる「免疫がある」とはこのことです。
自律神経は自分の意志でコントロールすることが出来ません。毎日の生活の中では、ストレスの受け止め方や気持ちの持ち方が、自律神経のバランスを保つ上でとても大切です。エイジレス美女たちは規則正しい睡眠や食生活はもちろん、バラエティー番組やドラマで大笑いしたり、涙流したりと心のリフレッシュも努めて心がけ、からだのプロデューサーとうまく付き合っています。
※ストレスを解消する笑いと涙
ストレス解消法として、自分の感情にダイレクトにアプローチする「笑い」と「涙」が最近注目集めています。
①笑いについて
笑いが心に効くことは昔から経験的に知られていますが、からだにも効くことがわかってきました。笑いによって免疫細胞であるNK(ナチュラルキラー)細胞の働きが上がり、癌に対する免疫力などが上がるとされています。鏡に向かって口角を上げた笑顔をつくるだけでも副交感神経が働きます。
②涙の効果について
涙は交感神経を副交感神経へ切り替えるスイッチです。涙を流すことで緊張やストレスが解消し、心の混乱や怒り・敵意も改善する事が研究でわかっています。涙を流すほどのことは日常ではそんなに起こらない…という方も映画やドラマなどで感動した時に涙ぐんでしまうことはありませんか?これも疑似体験による情動の涙です。
元気が欲しい時は良く笑い、スッキリしたいときは号泣しましょう。シンプルなストレス解消法を是非取り入れてみてくださいね。
いかがでしたか?最後まで読んでいただきありがとうございました。