皆さん、こんにちは!
インナービューティープランナー&ホリステックビューティーアドバイザーの阪部由佳と申します。
京都は連日の猛暑日で、この暑さに全くついていけません。
熱中症にならないように、こまめに水分・塩分補給を心がけましょう。
2018年8月4日は、「大暑」です。二十四節気の中で最も暑いといわれています。
大暑が過ぎたら、「立秋」がやってきます。
本日は二十四節気の「立秋」についてお話ししていきますね。
➀2018年の立秋はいつ?
立秋は、毎年8月7日頃または、次の節気である処暑の前日までの期間を示します。
現在、暦要項で公表されている立秋の日は、
2018年が8月7日(8月7日~22日)
2019年が8月8日(8月8日~22日)
となっています。
また、立秋の日は、太陽が黄経135度に達した時と定められていますが、毎年同じ日ではありません。
これは、うるう年を設けて1年の時間を調整していることが同じ原理が働いているためです。
②立秋の意味について
「はじけて秋の気立つがゆへなればなり」
とあります。
ここで気になるのは、「気立つ」という言葉ではないでしょうか?
「気」は、天地に生じる自然現象。空気・大気や水蒸気などの気体。
「立つ」は、自然界の現象・作用が目立って現れる。
という意味を持っていました。
つまり、秋の気立つは、秋の気が立つで「秋の気配が現れてくる」という意味になります。
立秋の意味は、「初めて秋の気配が現れてくる日」と表しています。
まだまだ暑い日は続きますが、朝晩の空気がちょっと変わってきたり、今日の風はいつもと違うような気がするなど、秋の気配を感じることが出来る日を迎えたということです。
そして、立秋の日から立冬の前日までが暦上「秋」の期間になります。
③立秋はどんな季節?
ここからは、七十二候が示す立秋の季節をお楽しみください。
七十二候は、1つの節気を「初候・次候・末候」の3つに分けられています。
立秋 初候 涼風至
「涼風至(すすかぜいたる)」
これは、涼しい風が吹き始める季節を表しています。
風と言えば、
〇立春が過ぎて初めて吹く風を「春一番」
〇春先に吹く強い風を「春の嵐」
と呼ぶことはきっとご存知かと思います。
秋の風にも春の風と同様であり、
〇初秋の頃に吹く風は「初(秋)風(はつ(あき)かぜ)」
〇秋の初めに吹く強い風は「初嵐(はつあらし)」
と呼ばれています。
立秋 次候 寒蝉鳴
「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」
蜩(ひぐらし)が鳴き始める季節を表しています。
日暮れが迫る頃、カナカナカナカナ…という蝉の声を聞いたことはありますか?
それが、蜩の鳴き声です。
涼し気でもあり、どことなく哀愁を帯びた鳴き声が、夏の終わりを感じさせてくれます。
ちょうどこの頃、お盆を迎えます。
京都の五山の送り火や聖霊流しなどに代表される、先祖の霊を弔う(とむらう)行事が執り行われるのもこの時期です。
立秋 末候 蒙霧升降
「蒙霧升降(ふかききりまとう)」
深い霧がまとわりつくように立ち込める季節を表しています。
蒙霧は、もうもうと立ち込める霧を表し、升降は、昇降と同じ意味です。
蒙には、覆うとか覆い尽すという意味があるので、蒙霧で、霧に覆われるとか、辺りを覆い尽す霧という解釈が出来ます。
霧の動きには、
〇霧が発生する時、下の方にどんどん溜まる。
〇霧が晴れる時は、上の方にずっと消える。
という具合です。
これはもしかすると、霧の動きを升降(昇降)という言葉で表したものかも知れません。
つまり、辺りを覆い尽すような深い霧が出ては消える季節という訳になります。
④立秋のオススメ食材について
〇桃
桃は、みずみずしい果物で、甘味の成分は主に果糖です。体内の吸収が早く、効率よくエネルギー源となるため、疲労回復効果に発揮します。また、血液を安定させるカリウムの含有量が多く、ナイアシンも多く含まれています。
皮の近くには、緑茶に含まれるポリフェノール成分のカテキンが多く含まれています。カテキンには強い抗酸化性があるので、活性酸素の抑制や細胞を修復し、癌予防や老化抑制に効果を発揮します。
更に、ペクチンを多く含む食物繊維が豊富です。ペクチンには整腸作用があり、便秘の改善やそれに伴う美肌作りにも有効です。
〇梨
梨は、サクッとした歯切れのよさとみずみずしい甘さが魅力の秋の果物です。
アスパラギン酸、クエン酸、リンゴ酸などの多糖類の酸を多く含まれていて、その疲労回復効果が有名であるといわれています。爽やかな甘味には、脂質の酸化やでんぷんの劣化を防止するソルビトールという成分が含まれ、便秘の解消や腸内環境を整える効果があります。また、梨のシャリシャリとした食感は、石細胞(せきさいぼう)と呼ばれるリグニンとペントザンという成分によって生まれたものです。これらは食物繊維の固まりで、ソルビトールと同じく便秘改善に働きます。
いかかでしたか?お読みいただきありがとうございました。