[夢と愛をもつ]
脳力をアップさせるためには、夢を持つことが大切です。夢をもつといって、もう年だしとか、恥ずかしいとか、言ってはいけません。どんな小さな夢でもいいんです。だれも、みなさんに戦争をなくしてくれとか、日本の財政危機を救ってくれとかをお願いしているわけでは無いです。素直に自分の心に聞くのです。昔、諦めてしまった夢はだれでも一つくらいはあるものですが、それを思い出してみましょう。いままでの人生においてなにがしたかったのか。何が好きで、嫌いなのか。年齢とか立場とか性別とか、そんなことに縛られることはありませんし、人が聞いたら笑われてしまうかもとか、周りのひとの評価なんか気にしちゃいけません。みんな違ってみんないい。金子みすずさんの詩の一節です。人の評価を気にせず、自分のやりたいことをもつということは、脳にとってこの上ない喜びなのです。
しかし、夢を追いかけるために自分の都合ばかりを考えてはなりません。「意見が合わないから拒否」「考え方が違うので非難」という感情を持つのではなく、相手の気持を尊重し、違いを受け入れる感情をもちましょう。相手にもあなたと同じ「夢」があるんです。それを否定することは、相手の「夢」を認めないことになり、相手の素晴らしい「夢」を知ることができなくなります。もし、相手が本当に間違ていてもそれを許す心、思いやりの心をもつことが自分にとっても充実した人生になることでしょう。そして、道に迷ってしまったとき、私たちはどういう決断をすればよいか。それは良心に従うということ。私利私欲に走るのではなく、世のため人のため、良心に従い、相手の気持ちを思いやり、違いを認めること。それを私たちは「愛」とよびます。夢と愛。これが私たちの人生において最大の彩りであり、脳力をアップさせる魔法の薬なのです。