皆さん、おはようございます。インナービューティープランナー&ホリステックビューティーアドバイザーの阪部由佳と申します。
5月は、初夏の陽気、大地の力強さや美しさを改めて感じるひと月です。
本日は「立夏」についてお話ししますね。
「立夏」は、二十四節気の1つで夏が始まるという意味を表します。新緑が太陽の光でキラキラと輝き、ツツジが満開を迎え、緑とピンクの美しいコントラストで道行く人々の目を楽しませてくれます。1年の中で最も「爽やか」という言葉がぴったりで、ピクニックやハイキングに最適な時期であると言われています。
〇端午の節句
端午の節句は、この時期に盛りを迎える菖蒲(しょうぶ)を色々な形で用いることから、「菖蒲の節句」とも呼ばれています。元々は、菖蒲の強い香気で邪気を払う魔除けの行事が行われていましたが、「菖蒲」が「尚武(武道や武勇を重んじること)」や「勝負」という言葉に通じることから、男の子を祝う一日になりました。
菖蒲から溶け出したテルペンという成分は皮膚や呼吸器から吸収され、疲労回復・精神安定・鎮痛効果などたくさんの健康効果があると言われています。
菖蒲を使った風習は次の通りです。
➀菖蒲湯(しょうぶゆ)
菖蒲を細かく切って耐熱ボウルに入れ、熱湯を注いで10分置きます。ザルを濾しながら湯船に入れる方法です。また、菖蒲を束ねて湯船に入れるだけでも大丈夫です。無病息災をお祈りしながら入るのがオススメです。
②菖蒲酒
菖蒲の根を刻んで30分ほど浸したお酒の事です。しかし、根はなかなか手に入らないので茎や葉を刻んで代用しても大丈夫です。
③菖蒲枕
4日の夜、枕の下で菖蒲を敷いて寝て、邪気を払う方法です。
④軒菖蒲
菖蒲を家の軒や窓に吊るして邪気を払う方法です。
〇心がける事
この時期が最も紫外線の強い季節となります。日焼け止めを塗るなど、特に肌の弱い人はサングラスや帽子、日傘などで対策を取りましょう。丈夫な骨を作るためには、1日1回は太陽に当たった方がいいとされていますが、私たちの体がまだ夏になりきらず強い光に慣れていないので用心が必要です。
夏になると、早寝早起きが肝要です。出来れば日の出とともに起きるのが理想です。成長ホルモンは、就寝から2時間後に夜中の3時前に分泌されるので、遅くても12時前には寝るようにしましょう。立夏の日の出は5時くらいになります。
夏は自分の本領を発揮する時です。冬に育み、春に芽吹いた活動を形に表します。出来ることは思い切りやってください。今がピークの時期、力を出し切るべきです。長い年月をかけた計画を実行し形にするまで頑張りましょう。きっと花が咲くはずです。
〇オススメの食材
➀トマト
トマトは、医者いらずと名高い緑黄色野菜の女王と言われています。
太陽の光で真っ赤に熟した露地栽培のトマトには、ビタミンC、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンEなどの他の抗酸化ビタミンが多く含まれています。注目したいのは、皮の赤い色素に含まれるリコピンです。リコピンは、有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があり、癌や動脈硬化、風邪や感染症の予防、老化の抑制効果が高いと言われています。また、血糖値の上昇を抑える働きがあるクエン酸や脳を活性化させるグルタミン酸、血液をサラサラにしてくれるピラジンなどの多くの薬効を持っています。
②筍(たけのこ)
筍は、食物繊維が豊富な旬野菜の代表格と言われています。
腸の中から綺麗にして便秘の改善をしてくれます。コレステロールの吸収を防ぐため、動脈硬化の予防にも役立ちます。栄養素はカリウムが多く含まれているので、塩分の排出を促し、高血圧を予防する効果が期待できると言われています。更に、旨味成分のアスパラギン酸を多く含んでおり、疲労回復、スタミナ増強にもパワーを発揮すると言われています。
③苺(いちご)
苺は、ビタミンCや食物繊維が豊富でダイエットに良いと言われています。また、コラーゲン生成を促して、シワをメラニンの生成を抑え、シミをそれぞれ予防する働きがあるので、美肌づくりにも効果的です。ビタミンB群の一種である葉酸も多く含まれています。血液循環系のリスク低減に役立つほか、近年は認知症予防の働きもあると言われるようになりました。またフラボノイドやアントシアニン、フェノール酸などの有効成分を含み、その抗酸化作用が、風邪や感染症の予防、貧血の予防と改善、動脈硬化の予防、コレステロールの上昇抑制に効果的であるとされています。
いかがでしたか?最後まで読んでいただきありがとうございました。