ゴールデンウィークが終わりはじめての土日のおやすみ。
「疲れが抜けない」「やる気がでない」「休日から現実に戻されて憂鬱」こういった悩みで精神的に疲れてしまい、仕事のカンがなかなか戻らないということはありませんか?
憂鬱な気持ちを持っている方は、食事のときにちょっとしたことを意識するだスッキリとした気分になれます。そのコツは「セロトニン」。それでは、五月病対策のためのコツをみていきましょう。
【五月病とさよならする鍵は「セロトニン」】
セロトニンとは神経伝達物質のことで、精神を安定させる作用を持っています。セロトニンが不足すると気持ちが落ち込んだり、不眠になるなどして、うつ病につながるといわれています。このセロトニンを分泌しやすくするためには食事に気を配ることが必要です。
それでは、セロトニンを分泌させる3つの栄養素についてみていきましょう。
【セロトニンを分泌させるための3つの栄養素】
セロトニンには「アミノ酸」「ビタミンB群」「炭水化物」が必要です。
具体的には、良質なたんぱく質に含まれている必須アミノ酸であるトリプトファンや、
青魚・鶏肉、またバナナ等に含まれるビタミンB6、そして主食となるご飯等に含まれる炭水化物です。トリプトファンは、セロトニンの材料。ビタミンB6はトリプトファンをセロトニンにする大切なビタミン。炭水化物はつくられたセロトニンを脳内に送り込むために必要なもの。この3つをバランスよく摂取することがセロトニンを正常に働かせるコツとなります。
【五月病に効く食事のコツ】
では、セロトニンに必要な栄養素を摂るにはどのような食材にその栄養素が含まれているのかをみていきましょう。
■トリプトファン:肉や魚、大豆製品など良質なたんぱく質を含むもの
■ビタミンB6:青魚、鶏肉、さつまいも、パプリカ、かぼちゃ、アボガド、ナッツなど
■炭水化物:ご飯(特に玄米ご飯や雑穀入りご飯)、パンであればライ麦パン・全粒粉パンがおすすめです
【決して無理をせず、できる範囲でバランスよく】
ゴールデンウィーク明けは、乱れてしまった生活サイクルを元に戻すのに大変な時期。さらにそこに仕事が忙しく、残業が重なったりととても忙しい日々となるでしょう。そんな時に睡眠時間や休息時間を削ってまで「一汁三菜」のようなバランスの良い食事を徹底しなくても大丈夫です!形にこだわりすぎず、まずはできる範囲でバランスのよい食事を心がけましょう。たとえば野菜をちぎるだけでできるサラダ、乾物を入れてお湯をそそげば即席でできるお味噌汁でもりっぱな栄養食。もう少し時間があればいろんな食材を一度に摂取できるポトフやスープなどがおすすめです。もしコンビニに頼らざるを得ない時にはおにぎりやカップラーメンだけではなく、納豆や具沢山の味噌汁、サラダ、卵料理、青魚の缶詰などもプラスα必ず摂るようにしましょう。「コンビニ弁当」+「野菜」はひとつのパターンとして覚えておくのがおすすめです。それだけでも栄養素的には改善されます。また、咀嚼(かむこと)という行為も、セロトニンに脳を分泌させる効果があるといわれています。またよく噛むことは食事の満足度を高めストレス発散の効果も。「噛めば噛むほどおトク♪」です。
ですので、しっかりと噛みごたえのあるものを選ぶというのもポイントです。
【少しずつ食習慣の改善を】
食習慣をもとに戻するには、ある程度時間が必要なもの。忙しい毎日を送っていればなおさらです。しかし、今回ご紹介したような内容を踏まえて1食1食ちょっとした意識をもつことで少しずつ今の食生活を軌道修正していけば五月病の憂鬱をスッキリ解消することができるでしょう。