皆さん、おはようございます。
インナービューティープランナー&ホリステックビューティーアドバイザーの阪部由佳と申します。
4月は入学式、入社式、歓迎会などの晴れやかな行事が多くなりましたね。
桜を見に行きましたか?今年は早く開花しましたね。
本日は「清明」とその過ごし方についてお話ししますね。
〇「清明」とは?
清明は、すべてものが清らかで生き生きとする頃の事です。若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く季節の到来です。
現代の暦では4月5日頃にあたります。
〇清明の初候と候のことばについて
玄鳥至る(つばめきたる)
海に渡って燕(つばめ)が南からやってくる頃です。また去年の巣に戻ってくるだろうかと気にかけたりします。
お花まつりについて
4月8日は、お釈迦様の生まれた日、灌仏会(かんぶつえ)です。花の咲きを賑わう季節なので、誕生を祝う降誕祭がお花まつりになります。お釈迦様が生まれた時、空から甘露の雨が降ったという言い伝えがあることから、様々な草花で花御堂をつくり、浴仏盆に誕生仏を置いて、その上へ甘茶を注いでお祝いします。この甘茶で墨をすり、「千早振る卯月八日は吉日よ神さけ虫を成敗ぞする」と書いて戸口に逆さに貼ると虫封じになるという風習もあります。
〇清明の次候と候のことばについて
雁北へかえる(がんきたへかえる)
日が暖かくなり、雁が北へ帰って行く頃です。夏場はシベリアへ、また秋には日本へ渡ってきます。
雁風呂について
青森県津軽地方に伝わる民話に基づく春の季語です。秋に雁が海を渡ってくるとき、海面に浮かべて休むための小枝をくわえてきますが、浜辺に辿り着くとその枝を落とします。次の春には同じ枝を拾って北へ帰るはずが、浜にはまだ残った枝が。それは、冬の間になくなった雁のものです。浜の人は供養のために、枝で焚いた風呂を旅人にふるまったと言われています。
〇清明の末候と候のことばについて
春の雨上がり、空に初めて虹がかかる頃です。これから夏にかけて、夕立の後に多く見られる季節です。
いろんな虹
虹が出るとみんなおしえたがるよ 石垣りん「虹」より
空に虹が二本かかっているのを見たことがありますか?虹は空の水滴が反射して出来るものです。光が二回反射して、虹が二本になります。内側の虹は主虹。外側の虹は副虹。また霧の中にかかる白い虹を白虹。月明りに浮かぶ淡い虹を月虹といいます。
〇清明に心がける事
清明は、初出勤や初仕事の緊張からストレスで胃腸トラブルを起こしやすい季節だと言われています。特に清明の後半は土用に入るため、緊張が続くと胃腸に響きやすいと言われています。胃腸を丈夫にするためには、腸内細菌をしっかりコントロールすることです。特に醤油、味噌、納豆そして糠漬けなどの善玉菌を増やしてくれる発酵食品がオススメです。
この時期はダイエットに効果的です。新天地での緊張感を保ち、腹の底のインナーマッスル(丹田)にもグッと力を入れて、身体を引き締めましょう。横隔膜をこれ以上は上がらないほど持ち上げ、骨髄までの円柱すべてを膨らませるように息を吸い、それからぺったんこになるまで息を吐き続けます。その時、頭は天から、足は地球の真ん中から引っ張られるようなイメージで真っすぐ自分の軸を感じるようにします。
〇摂るべき食材
➀行者にんにく
行者にんにくは、山で修行する行者が食べて精をつけたことから、その名がついたと言われています。主な効用は、抗酸化の強いβ-カロテンを多く含むことから、癌予防効果が期待されます。ネギ類に共通する刺激臭の香味成分、硫化アリルも癌を予防する成分の一つです。血圧を下げる効力のあるカリウムが豊富なので、生活習慣病全般の予防に役立ちます。硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助けて新陳代謝を高める効力もあり、豚肉などビタミンB1が豊富な食材と組み合わせると効力が持続します。また、葉酸は認知症予防にも働くと言われています。
保存方法は、冷蔵庫での保存は1週間程度を目安にするのが望ましいでしょう。生のまま冷凍保存期間は3か月前後がオススメです。細かく刻んでたっぷりの醤油に漬け、冷蔵保存する方法もオススメです。
②たらの芽

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たらの芽は、「山菜の王様」と呼ばれ、たらの木の芽を食材にするもので、独特の風味とほろ苦さがあります。主な栄養成分は、葉酸を多く含みます。葉酸はビタミンB12と協働して赤血球の造血を助け、血行の改善や動脈硬化の予防に働く他、認知症予防にも効果があるとされています。ミネラルの中で多く含まれるカリウムは、ナトリウムとバランスを取りながら細胞中の水分や浸透圧を調整し、生理機能をサポートします。更に「老化抑制ビタミン」と呼ばれながら、食品からは摂取しにくいビタミンEを豊富に含むこともアンチエイジングを心がける女性にとってうれしい要素と言えます。
保存方法は、湿気にも乾燥にも弱いため、小さく穴をあけたポリ袋か、新聞紙や紙製の袋に包んで野菜室へ保存しましょう。但し、鮮度が落ちやすいので早めに食べるのがオススメです。
③三つ葉
三つ葉は、日本原産の香味野菜で、「みつばぜり」とも言います。三つ葉の主な成分は、β-カロテンをはじめ、ビタミンE、ビタミンKなど多くの種類のビタミンを含みます。魚や大豆製品などの良質なタンパク質を組み合わせれば、β-カロテンが効率よくビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健やかに保つほか、眼精疲労の解消にも効果があります。また食欲増進や神経を休める働きがあり、胃もたれやストレス解消に役立ちます。
三つ葉の保存方法は、切り三つ葉、糸三つ葉はラップやポリ袋に入れて保存をしましょう。根三つ葉は、根の部分を湿らせたキッチンペーパーで包んでから、ポリ袋に入れて野菜室に立てて入れるのをオススメです。
いかがでしたか?最後まで読んでいただきありがとうございました。