みなさんこんにちは^^
インナービューティープランナー鈴木のりえです。
春の訪れを感じるこの季節。
みなさん、いかがお過ごしですか?
本格的な春に向かい、お天気の良い日が増えると心がワクワクしますよね^^
季節の変わり目である3月は、私達の体も大きく変わろうといています。
今回は、「デトックス」と「旬の春野菜」の関係についてご紹介させていただきます。
- そもそも、デトックスとはなにか?
寒い冬の間、私達の体は体温やエネルギーを逃がさないよう出来るだけ活動を抑え、栄養をため込もうとします。
山に住む動物たちの多くは、秋のうちに脂肪などの栄養をしっかりため込んでから「冬眠」します。
私達人間は冬眠はしませんが、やはり体が脂肪や水分をため込もうと働きます。
そのため、余分な脂肪や老廃物、有害物質なども蓄積されやすくなります。
これは、寒い冬を乗り切るために備わった、大切なからだの仕組みです。
春になって暖かくなると一転。
新陳代謝が活発になり、体内にため込んだ脂肪や老廃物をどんどん排出しようと働きます。
体内にたまった余分なものを排出する、つまり「デトックス(解毒)」です。
旬の春野菜には、とくに「デトックス(解毒)」効果が高いものが多いと言われています。
- 春のトラブルとその原因について
体内のデトックスをする時に働く臓器が「肝」です。
「肝」はさまざまな解毒酵素を作る人体の化学工場ですが、解毒の為に働き過ぎると、ダメージを受けやすくなります。
「肝」は解毒器官というだけでなく、血液を貯蔵する器官でもあります。
「肝」が解毒に働き過ぎ疲弊すると、本来肝臓に貯蔵されるはずの血液がおさまらず、血が高ぶるようになります。
そのため、
・頭痛
・鼻づまり
・のどの痛み
・めまい
・瞼のむくみ
など、特に体の上部の、顔や頭などに症状が現れやすくなると言われています。
春になるとこんな症状が思い当たる方は、是非、美味しい旬の春野菜にトライされてみて下さい^^
- 「春には苦みを盛れ」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
こうした春のトラブルを未然に防いでくれるのが、苦みの食材です。菜の花、山菜類などの春野菜には苦みのあるものが多いのが特徴です。
春野菜のもつ苦み成分は、「植物アルカロイド」と呼ばれ、体の細胞内に溜まった余分な熱や水分を外に排出するデトックス(解毒)作用に優れ、「肝」の働きを助けます。
また、血の高ぶりを抑え「肝」に戻す作用もあります。
昔から「春には苦みを盛れ」と言われていますが、冬眠から目覚めた熊が真っ先に口にするのが、苦みの強い「山菜の新芽」だそうです。
私達の動物も、冬の体から春の体に切り替える為に、苦み食材は欠かせないと言えそうです。
- 代表的な春野菜
★「春○○」「新○○」と言われるもの
春キャベツ、春人参、新玉ねぎ、新ごぼう等
★山菜類
たけのこ、タラの芽、ぜんまい、ふき、うど、等
★豆類
そら豆、さやえんどう、スナップエンドウ、グリーンピース等
★その他
菜の花、マッシュルーム、パセリ、アスパラガス、チンゲンサイ、赤たまねぎ、おかひじき等
春野菜には、デトックス(解毒)効果のほかに、
・脂肪の分解
・利尿作用
があると言われています。
ダイエットするときに必要なことは、何を食べるかよりも余分なものをしっかり出す事。
デトックスと脂肪の分解を促進させる春野菜にシフトすることは、スリムと綺麗の近道と言えます。
いかがでした?
今日は特に春野菜の「苦み」についてお話させて頂きました。
春野菜全体の特徴として、苦みだけでなく「水分が多くみずみずしい」というのも大きな特徴の一つです。
『苦みが得意じゃないなぁ』と感じる方は、柔らかくてみずみずしい春野菜をベースに、少し苦みの食材をプラスする。
そんな少しの習慣で体が変わってくると思います。
最後までお読み頂き有難うございます!
何かの参考になりましたら、とても嬉しいです^^
良い春をお過ごしください。
インナービューティープランナー
栄養士
鈴木教恵
<参考文献>
からだに効く 和の薬膳便利帳