皆様こんにちは!なんだか春の日差しになってきましたね!雪解けを待ちに待っていたのに、最近になってウィンタースポーツを北海道で楽しんでおこう欲が湧いてきて、しばらく冬を楽しみたいと思います。
さて今回は更年期のお話。女性はいずれ通るであろう更年期、少し勉強していきましょう。
閉経は女性の最後で最大のホルモン変動の時です。日本産婦人科学会では「閉経の前後5年間(つまり10年間!)を更年期といい、この期間に現れる多種多様な症状の中で、器質的変化に起因しない症状を更年期症状と呼び、これらの症状の中で日常生活に支障をきたす病態を更年期障害とする」と定義しています(長い!)。
特に閉経の前後4年間はホルモンの変動が激しく、更年期のコアタイムと言えます。症状は女性ホルモンが少ないことによるのでは無く、変動の幅に起因するとわかってきています。女性ホルモンが減るのは仕方がない、けどなるべく幅を小さくする、というのが対策になってきますね。
更年期の「多種多様な症状」とは、ほてり・発汗、めまい・動機・胸部絞扼感・頭痛・肩こり・腰背部痛・関節痛・冷え・しびれ・易疲労感、うつ・不安・不眠などです。総合内科にも中年女性の不定愁訴としてみられることがたまにあります。明確な診断基準がないため、色々な病気を否定したうえで、簡単な質問票で更年期障害ではないかな、と診断します。
さて更年期障害はホルモンバランスの乱れと、もともとの性格を基盤とする心理的因子や家庭や職場などの社会的因子が加わり発症します。更年期女性の尿中ストレスマーカーを調べた研究ではホルモンの変動によって増える酸化ストレスが更年期の精神症状の増悪因子であること、抗酸化物質がこれらの症状を緩和する可能性があることがわかりました。研究ではブドウ種子に含まれるアントシアニジン(ポリフェノールの1種)が使われていて、アントシアニジン摂取群は摂取していない人より優位に不安症状が改善されていました。またラットを使った実験でもアントシアニジンの成分がGABA-A受容体を介して催眠鎮静作用・抗不安作用を持つと明らかにされています。
ほかの例として大豆イソフラボン摂取群は摂取していない人より優位にうつ症状や不安症状を改善することが明らかになっています。サロンで習った方もいらっしゃると思いますが、大豆イソフラボンは腸内細菌の作用で体内に吸収しやすい形に変化するため、腸内環境を整えておくことはもちろん大事ですね!
最後にホルモンの影響を女性は本当に受けやすいです。生活習慣を整えるだけでホルモンのバランスがよくなったりします。もちろん更年期症状の改善にもつながるため医療機関では食事・運動の生活習慣に対するアセスメントを行うこともあります。食事!運動!睡眠!笑うこと!楽しむこと!楽しめない時は自分の感情に乗りましょう(^^♪強がりな女性が多いから、苦しくても歯を食いしばって平気な振りをする人、多いのではないでしょうか。緩む時には思いっ切り緩みましょうね!ということで今日私は家事しませーん(^^)/