「感謝と祈りを表現したお料理。」それが自分を育む力となりなります。
早いもので今年も残すところあとわずかです。皆様は素敵な12月を過ごせたでしょうか?
昔の人は12月の大雪の頃を迎えると「こと納め、事始め」と言って農作業に一旦区切りをつけて
12月はお正月の準備をはじめました。
そもそもお正月とは1年間無事に過ごせたことと、来年もみんなが幸せに暮らせますようにと祈りを込めて神様と一緒にお食事をするお祭りです。
日本人は八百万の神々と共に暮らしていると言う自然界に守られていきているという事をとても大切にしてきました。人は人だけで生きているのではなく自然界の恵みを活かし自然と共に生きているという暮らしかたです。その暮らしの中にお祭りや行事があるのです。
そしてお祭りや行事に欠かせないのが「お食事」になります。
自然の恵みを使って自分達ができることで感謝を表現する。
その術の一つが「お料理」になります。
「おせち料理」とは元々は神様に感謝の気持ちを込めて食べていただくお料理のことです。
そのお料理を神様と一緒にいただく。これがおせち料理の始まりです。
お正月に使うお箸を皆さんはご存知ですか?
「祝い箸」と言ってお箸の先端両方が食べれるようになっています。
これは「向こう側で神様も一緒に食べてくださっている」を表現したもので、
お祝い事や特別なときに使うお箸です。
「神様と一緒に食べる」私はそんな考え方を大切にしてきた日本人がとても大好きです。
そうそう、配膳した時のお箸の置く場所は日本だけ自分達の前に置きますよね。
その位置は「結界」を意味しています。
お箸置きの向こうは清められている神様の世界で、お箸を取り上げることで私達は神様と同じ位置に入ることができ神様の御霊をいただくことができる・・だから
「命をいただきます」という意味の挨拶が両手を合わせて「いただきます」になるのです。
食べることは命を育くむことと繋がっています。
もちろんエビデンスや栄養は人が理解するためにはとても必要なことですが
目に見えないものに助けられているという気持ちや私達は自然界に守られているという
気持ちを忘れないでお料理をすることがこれからの時代は今まで以上に大切になってくると
感じます。
自分の人生をお料理で変えた人たちだからこそ、そしてお料理で人の幸せを応援したいと
思っている皆さまだからこそ、「お料理とは命を育む芸術である」ということの意味を
お一人お一人の暮らしの中で感じて見て欲しいと思います。
お正月に食べる丸餅は昔の人は「神様の御霊」と思っていただきました。
お餅を食べることで神様と一緒に来年も過ごすことができると言った願いです。
そんな気持ちを大切に新年を迎えて見てくださいね。
来年は皆様に直接会える機会も増える予感がしています。
良いお年をお迎えください。
今年皆さまにご縁を結べたことに感謝いたします。ありがとうございます。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
感謝♡一粒万倍 お料理びと nakamIe