【専門家ナビ】「絆」を大切に

私たちの脳には、楽しいこと、嬉しいこと素敵なこと、幸せを感じると脳自身にご褒美の物質「ドーパミン」が出て脳力がアップするようになっています。

しかし、その幸せ脳を実感するには、一人ではなかなか難しいものなのです。例えば料理を作っても、一人で食べるよりも、だれかに食べてもらって、「すごくおいしいよ」「よくできたね」って認められると、私たちはさらに幸せを感じます。

このように、他人とコミュニケーションをとると、私たちの脳力をアップさせてくれるのです。


しかし、時代が変遷し、核家族化、個人主義の台頭など生活がだいぶ変わってきました。

今のみなさんの生活はコミュニケーション、そう「絆」を実感できているでしょうか?

 



戦後の高度成長期は私たちを物質的に豊かな生活にしてくれました。

会社というコミュニティにいる時間が一日の半分を占めるほどがんばってしまったために家庭というものが犠牲になりました。


仕事をやめた後、果たして、このような状況で「幸せ脳」を感じることができるでしょうか?

ますます、「幸せ脳」にはならず、前頭前野の能力は落ちるばかりです。

 



そうならないためにはどうしたらよいか。

それは、皆さん自身が行動して、街に出ましょう。そして、旅に出ましょう。

世の中には魅力あふれることばかりです。

自分の殻に閉じこまらず、それを打ち破って、街に出る。

コミュニティに参加する。

料理教室、編み物教室、ハイキング、絵画教室、英会話、なんだっていいんです。

一歩、自分の殻を破って、外に出るだけでも脳力はどんどんアップします。

 

その中で、他の人との意見の相違があるかもしれません。

でも、それを、マイナスに捉えたり、羨ましがったりするのはダメです。

最初は、反発や違和感、腹立たしくもあることがあるかもしれません。

それを乗り越えてこそ、自分の脳力はアップするのです。

頑固親父でいるよりも、他人の意見を聞くこと、それをもとに、自分でさらに考えること。

それが、脳力アップの本当のコツです。

 



周りにそのような活動する場がない場合は、インターネットを利用してみましょう。

パソコンやインターネットなどを毛嫌いするのではなく、有効に利用しましょう。

テクノロジーの進歩は生活が便利になるためにあるのです。

今のインターネット技術を使えば、遠く離れているお孫さんの顔なんていつでも見られます。

学生の頃から会っていない友達を探すこともできます。

そして、同じ趣味を持った人を探すことだって容易だし、自分の取った写真を、地球の裏側にいる誰かに見てもらうことができ、そして意見の交換もできてしまいます。

 



こういった、新しい時代の「絆」を活用することは脳力をアップさせてくれるので、ぜひとも取り入れてみましょう。

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